1ドル=360円の時代と1ドル=156.87円の現代 | hula girl日記


実は、この実質で見た円相場は、2012年末に始まったアベノミクスで大幅な円安となって以降、70年代前半と同レベルの水準で推移し続けている(図1)。円の実質的な価値を示す実質実効レートは、現在73年2月の変動相場制移行直前以来の円安水準にある。実質的にこれだけ割安な通貨は、他にはトルコ・リラ、ブラジル・レアル、コロンビア・ペソだけだ。


1ドル=360円の固定相場制から、変動相場制に移行したのが1973年。 いま ..

円の実質実効レートが、70年代前半と同水準での推移を続けているということは、単純に言えば円の購買力が70年代前半と同水準まで低下しているということだ。例えば、80年代後半から90年代までは、海外から来日した外国人は、一様に日本の物価の高さに文句を言い、一方、日本人は海外の免税店で割安なブランド物を買いあさった。

なぜ、円はこれほどまでに割安となり、購買力が低いままとなってしまっているのだろう? 現象面から単純に解説すると、それは「他国の物価が日本に比べて大幅に上昇しているのに、為替レートがその分の調整をしなくなってしまった」ことが背景にある。

つまり、1ドル=360円から1ドル=120円台になったという円高・ドル安ということは、日本の経済成長率が群を抜いた高さであったといえる。

なぜ、実際の為替相場は実質的な円の価値の上昇を反映しなくなってしまったのだろう。さまざまな理由が考えられるが、日本企業によるキャピタルフライト(資本逃避)が大きく影響していると考えられる。

第2次世界大戦後のブレトンウッズ体制においては、当時は唯一の安定通貨であった米ドルを基軸通貨とする「固定相場制」が敷かれていた。例えば日本円の場合、1ドル=360円といったように為替相場が固定されていたのである。

円相場が一時1ドル=150円に → 円安って良いこと? 悪いこと?

その後、ドル円の為替相場は、1995年4月に一時79円75銭というレートをつけるほどの強烈な円高となる。ここでは、1995年から2022年現在までに至る約27年の間に見られた為替レートの節目を確認しておきたい。

現在の円安は「悪い円安」と言われることが多い。日本の製造業が、製造拠点を海外に移すなどし、円安による輸出へのメリットが以前ほど大きくないことがある。むしろ、エネルギーなどを輸入に頼る日本は円安により貿易赤字が拡大し、また輸入品の値上がりから家計へのダメージも大きいといったデメリットが目立つようになっているためだ。

円高になると、円の価値が高くなることで相対的にドルなどの外貨が安くなり、海外の製品やサービスを安く買えることになります。

最近では、2020年にも円高が進む局面があった。新型コロナへの懸念が急速に高まる中、ドル円は3月、瞬間的に102円を割り「コロナショック」と呼ばれた。米国ではコロナ禍で麻痺する経済を支えるために金融緩和を打ち出し、ドル円は2020年を通して円高に推移した。

為替レートには多くの要因が影響し、先行きを予想することは簡単ではない。このため、過去の推移を参考にする人は多い。実際、過去に節目となった高値や安値の為替レートは、多くの市場参加者にとって1つの目処となりやすく、そのため、その節目の為替レートが相場の転換点となることも少なくない。過去のドル円相場の歩みや背景を知っておくことで、相場の流れをつかみやすくなるだろう。


円高、円安とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan

例えば、1970年代初のドル・円相場は1ドル=360円だった。そこから比べれば大幅な円高となっているが、本当に円高なのかというとそうではない。米国の大都市のビッグマックの平均価格は今5・66ドルなのだが、もしドル・円相場が70年代初と同じ1ドル=360円のままなら、ビッグマックの価格は円換算で一つ2000円(5・66×360円)を超えることになる。これだけでも、長期の為替相場を名目でみてはいけないことが分かるだろう。

これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて ..

円安は日本にとってプラスかマイナスか。一時1ドル160円まで円相場の下落が加速した今、まさにホットな話題だ。輸出やインバウンドの追い風になる円安は景気にプラスだ、いや、日本人が貧しくなる円安はマイナスだ、と見方は分かれている。

【経済データを見る眼】円安と日本経済(宮脇淳)(2022年8月9日)

もっとも、「1ドル360円だった1970年代より十分円高になっている」という財前の認識はやや的外れだ。長期では、名目値の為替レートの比較に意味はない。

金ドル本位制をわかりやすく解説!崩壊した理由や前身の制度も紹介

ファンダメンタル要素を無視して、日本政府は相場介入したが、完全なる無駄に終わった。そもそも望ましい為替レートは何円なのだろうか?日本の経済史を振り返ると1ドル360円時代に高度成長し、1989年以降、円高となって国力を落としたというのが歴史的事実だ。円安は日本にとって基本的に望ましいものなのだ。(「」山崎和邦)

貿易で栄えていた当時のイギリスにとって、他国と安心して取引ができるというメリットは大きかったでしょう。 ..

実質実効為替レートで見た円の価値は、ここ数年で大きく低下した。円安は過度だと見なされ、市場の為替介入への関心が高まった。

固定相場制(こていそうばせい) | 証券用語集 | 東海東京証券株式会社

実質実効為替レートは、円と他通貨の為替レートを実質化し、加重平均して求められる。ただ、過度の程度を測るのは簡単ではない。例えば米財務省に倣って20年間の平均と比較すると、4月末の円の価値は34.1%も低い。

こうしたなかで,円高メリットや金利引き下げ効果の浸透あるいは企業の円高対.

1ドル360円時代の米国滞在体験談や旅行記を読むと、現地の物価の高さ=円の安さに苦労するエピソードにあふれている。当時の人々の嘆きと最近のニュースやワイドショーで耳にする海外旅行者の悲鳴はそっくりだ。

また、兌換紙幣だからこそさらに価値を向上させてくれるなどのメリットもありました。 ..

しかし、これを過度な円安と見なすのは早計だ。日本企業の国際競争力の低下は顕著で、貯蓄・投資ギャップに見合う経常収支を実現させるには、より円安が必要で、均衡実質実効為替レートも円安方向に移動したはずだからだ。この場合、基準とすべき足元の均衡実質実効為替レートは長期的な平均値よりも円安なので、過去の平均値を基準にすると、過度の程度を大きく捉え過ぎてしまう。

円高、円安がわかる!為替相場のしくみと影響 | G.金融経済を学ぶ

円ドル為替市場は当該国の貿易収支と、目先的には金利差がファンダメンタル要素として大きいが、それらをそのままにして、むしろ意図的に金利差を大きくしたまま「超緩和維持」してきた結果、先週は遂に9月22日の相場操縦日を超えて32年ぶりに147円台をつけた。

「ドル」を商品と見立てると、例えば対ドルで「1ドルが105円から104円になり、1円、円高になった」というようにいいます。 ..

同じ発想で円の実力をはかる指標が日銀の公表する「実質実効為替レート」だ。ドルだけでなく様々な通貨に対する円の総合力を示すこの数値は、1970年を100とすると、足元で90台まで低下している。

さらに歴史をさかのぼると、戦後から1973年までの固定相場制の時代では1ドルあたり360円の固定レートで取引されていました。 ..

岸田総理も鈴木財務相も、投機を旨とした「行き過ぎた円安」は望ましくないと言い、口先介入に務めたが、効き目は薄いか無いかであろう。投機筋の動きとはそういうものだ。それを知っているのは相場師で策士の日銀総裁であろう。「行き過ぎた円安」か「適度の円安」か、総理や蔵相が決めるものではない。

360円でIPHONEを買った場合の価格円安円高のメリットデメリットなどを解説しています CONVERT 360 USD

国際決済銀行(BIS)が21日発表した8月の円の実質実効為替レート(2020年:100)は、73.19と過去最低となりました。内外の物価格差を考慮した対外的購買力が、低下しているのです。

「ドル円(ドルえん)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

最近、この実質実効為替レートの下落をもとに、日本経済の没落が語られるケースが少なくないのだが、事はそう単純ではない。実はこの50年、多くの先進国の実質実効為替レートは下落している。

円高と円安、どちらにもメリット・デメリットがあるため、一概に ..

日米の金利差というファンダメンタル要素はそのままにしておいて、相場操縦だけで円ドル為替を変えようとした。しかし、絶対的なファンダメンタルには手を付けずに、むしろ頑なにそれを守り、相場操縦だけで円ドル相場の居所を変えようとするのは無理があると筆者は当初から考えていた。やはり、為替介入(相場操縦)に入った瞬間こそ一時的に円高に振れたが、すぐにまた元に戻る勢いである。

【図解・経済】戦後70年・変動相場制移行後の円相場(2015年4月)

イギリスなど欧州諸国だけでなく、この20年ほどで持ち直し気味の米ドルも超長期では下落組だ。資源国や新興国が力をつけて通貨価値を高めた裏返しで、先進国通貨の総体的な価値は世界経済の中で弱くなった。それをもって先進国の経済が全般に「没落」してきたとは評価できないだろう。

変動相場制(へんどうそうばせい) | 証券用語集 | 東海東京証券株式会社

円安が進行し、円の実力が低下……今の水準がどれだけ弱いかと言えば、日本が固定相場時代(1ドル360円)のときと同じ水準になったのです。