ドル円レートが1ドル150円台入り | 野村総合研究所(NRI)


A 外国の通貨に対して円の価値が下がることだよ。例えば、あるとき1ドルを100円で交換できたとしよう。それが1ドル=110円になると、同じ1ドルを手に入れるのに110円かかる。つまり、円の価値が低くなる「円安」だ。逆に1ドル=90円になると、円の価値が高くなるから「円高」と言うよ。


ドル円相場の円安は米国の9月小売売上高などを受けて150円の壁を突破。一方、1か月で10円の円安進行に日本政府も神経を尖らせている。

A マイナスの面ばかりではなく、プラスの面もあるよ。円安になると、日本からモノを輸出している企業が海外でドルで稼いだ売り上げが膨らんだり、輸出したモノの値段が海外で下がって売りやすくなったりする。だから、輸出の割合が多い企業の業績はよくなりやすい。海外から来る観光客にとっては、円安になると日本で買う物が安くなり、消費の拡大も期待できる。ただ、最近は海外に工場を移している企業も多くて、円安のメリットは昔より小さくなっているとも言われているよ。

昨日のドル/円は再び150.00円をうかがう展開。英9月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため英中銀(BOE)の追加利下げ期待が高まった上に、欧州中銀(ECB)が翌17日に追加利下げを実施することが確実視される中で、対欧州通貨を中心に全般的にドル買いが強まった。また、前日に下落した米国株が反発したことも円売り・ドル買いを支える一因となり、一時149.81円前後まで上昇。終値は前日比0.3%円安・ドル高の149.63円前後だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策策定の軸足が物価から雇用に移る中、本日は米新規失業保険申請件数が発表される。当該週はフロリダ州をハリケーン「ミルトン」が直撃したため、その影響で新規失業保険申請件数が高止まりすると市場は予想している。また本日は米9月小売売上高も発表される。米国の国内総生産(GDP)の約7割を個人消費が占めていることから、米国の景気動向を見極めるうえでも注目したい。ドル/円はこれらの経済指標の結果次第では再び150円台を試す動きとなりそうだ。

1ドル=145円をあっさり突破したドル/円は150円に向かうのか?!

8月5日の株価暴落の主因の一つである円高の急進行。円相場の動向は株価だけでなく日本銀行の金融政策にも実質的に影響する。円高はどこまで進むのか。1ドル=150円台復活はあるのか。4人の専門家にドル円相場の今後を徹底予想してもらった。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

上記に対して、米ドル/円と日米金利差は8月頃から相関関係が戻っている。先週(10月14日週)米ドル/円は一時150円を上回る動きとなったが、基本的には金利差米ドル優位拡大に沿ったものだった(図表2参照)。

一時150円台ながら急に小動きになった米ドル/円、その理由と今後の見通しを解説!!【為替ウィークリーセミナー】 · Comments.

ドル円 ついに150円台へ、90日線めぐる攻防注視(10/18夕)