豪ドル高100円台 中国経済に期待 RBA利下げ見通し変わらず


特に有名なアノマリーとして、「ゴトー日(5・10日)アノマリー」があります。これは、金融機関が顧客に適用するその日のレートを決める日本時間の午前10時ごろの「仲値」に向けて、特にグローバル企業の決済が集中しやすい5や10のつく日は米ドルが買われて円安になりやすい傾向にあるというもので、この動きを利用した「仲値トレード」と呼ばれる取引手法は一部のFXトレーダーから注目されています。


豪ドル円相場は2か月ぶりの100円台を記録。中国経済への期待とオーストラリア国内の物価上昇懸念が材料視されている。

豪ドルの上値余地を探る上では、RBAによる金融政策の動向が最大の焦点となりそうです。RBAは2020年11月に政策金利を同国史上最低値となる0.10%に引き下げましたが、2022年5月の会合で利上げに踏み切りました。2023年4月の会合で利上げを見送り、10会合に及んだ連続利上げがストップしたものの、翌5月にはインフレの上振れリスクなどを理由に利上げを再開、予想外の決定でマーケットを驚かせました。
RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。声明では「直近のインフレ率は低下ベースが鈍化」と引き締めの可能性に含みを持たせており、その後行われたブロックRBA総裁の記者会見では、利上げの議論があったことも伝えられました。RBAの政策運営は豪ドル/円に対して大きな影響力を持つためその動向は注視しておきたいです。

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、インフレ抑制に向けた行動を続けていますが、現時点でインフレ率はRBAが物価目標としている年2%~3%のレンジを依然上回っています。

上述したようにRBAは足元のインフレ動向を背景に引き締めスタンスをとっているため、当面は現行の金利水準の維持が想定されます。とはいえ、経済指標(データ)次第であることに変わりないため、今後も声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

【通貨】外為:豪ドル、100円90銭前後と大幅な豪ドル安・円高で推移

メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

たとえば、豪ドルの金利が10%、日本円の金利が0%とします。
1年間100万円を運用すると、豪ドルは110万円に増えますが、日本円は100万円のままです。
ほとんどの方は、豪ドルで運用をしたいと考えるでしょう。
金利差の拡大が続けば、更に豪ドルへ資金が集まりやすくなります。
日本円を売って豪ドルを買うという行為が増え、その結果、2023年のような豪ドル高円安が発生するのです。

今週の豪ドルは、目立った経済指標発表が無かったなか、4日につけた高値100円43銭を上回り一時100円83銭まで買われる場面が見られた。

また併せて、毎月公表される豪雇用統計も押さえておきたいです。直近は雇用環境も大都市のみならず幅広い地域で改善していることが確認されており、正規雇用を中心に底堅さが伺えるなど賃金上昇に繋がりやすい状況が続いています。対して、コロナショックで一時悪化した失業率は改善を続け、およそ50 年ぶりの低水準で推移しています。雇用者数や失業率のデータはRBAが非常に重視しているデータで、これらの変化に着目することで、今後のRBAの金融政策や豪ドル/円相場を見通すヒントが見えてくるかもしれません。

かつては高金利通貨の代名詞であった豪ドル。現在でも個人投資家からの人気は健在で、2023年の国内の個人投資家における取引金額割合では3位の人気を誇っています。「みんなのFX」では、豪ドル/円のスプレッドが0.5銭(AM8:00~翌日AM5:00 原則固定(例外あり))と低コストでお取引いただけます。また、オーストラリアの政治経済や、チャートのテクニカルポイントに関するニュース配信も豊富ですので、豪ドル/円のお取引は「みんなのFX」のご利用をぜひご検討ください。
なお、先述の通り、豪ドル/円の値動きやスワップポイントの変動は、鉱物資源の需要に左右される傾向が強いため、世界経済や中国経済の動きに影響されます。また国内景気や、インフレ動向を判断するRBAの政策金利・声明文もしっかりウォッチしながら取引すると良いでしょう。
(2024年5月時点 トレイダーズ証券 市場部)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

コモディティ価格の上昇による貿易黒字は中国需要に依るところが大きいため、中国国内の経済動向や豪中関係の政治的変化にも気を配る必要があります。

現在の中国経済ですが、その足元は今まさに正念場を迎えているといっても過言ではないでしょう。2020年のコロナショック以降、初期段階では迅速なロックダウン(都市封鎖)やワクチン接種の進展から早期の経済立て直しに期待がかかりました。ただ、金融緩和による投資マネーの流入で不動産価格が高騰し、政府は住宅ローンや不動産開発企業への融資に規制を設けました。これを契機に中国市況は低迷をはじめ、中国恒大集団などが経営危機に陥りました。

足元でも、不動産を巡る不透明感が幅広く経済の足かせとなる展開が続いており、中国当局はその対応に様々な手を講じています。今後のオーストラリア経済の見通しを見極めるうえでも中国の政治・経済動向には目を向けておく必要がありそうです。

下の表は主要通貨ペアの過去20年間の月足を調べた中から、日本のFXトレーダーがもっともよく取引する米ドル/円と、12月に注目したい通貨ペアの「陽線」の出現回数と「陰線」の出現回数をまとめたものです。


対豪ドルで 14年 12月以来の安値 一時 100円 40銭近辺

米国のバイデン大統領が11月の大統領選挙から撤退すると表明したことで週明け22日から市場が混乱。日銀の利上げ観測も相まって円キャリー取引の解消と見られる円買いが活発化する中で、22日の105円台前半からほぼ一直線で下落しました。22日には中国人民銀行(PBOC)が予想外の利下げに踏み切ったことや、自民党の茂木幹事長が日銀に利上げを要求する異例の発言を行ったことも豪ドル売り・円買いの動きを強めました。さらに24日は一部の米大手ハイテク企業の決算が冴えなかったことなどから米国株が大幅に下落。その株安が翌25日にかけて世界的に波及し、日経平均株価が1200円超下落すると一時100円の節目を割り込み、4月22日以来の安値となる99.21円前後まで下値を拡大しました。ただ、その後は市場が徐々に落ち着きを取り戻す中で豪ドル/円もやや値を戻しており、26日の東京市場では100円台後半まで持ち直しています。

【2024年7月24日】豪ドル/円の見通し 中銀会合がカギを ..

RBAはオーストラリアを見舞ったコロナショックに対応し、その経済支援の一端として政策金利を過去最低の0.10%まで引き下げました。その後、RBAが注視していたインフレ率や失業率などが改善に向かっていく中で利上げが進んでいき、一時停止を挟みながら2023年11月会合まで利上げを継続しました。2024年5月時点の政策金利は4.35%となっています。
現在は金利を据え置いていますが、インフレ動向とRBAの金融政策の行方が今後の注目ポイントです。

外為14時 円相場、150円台後半に下げ幅拡大 対豪ドルは100円接近

今週31日に豪4-6月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。豪中銀(RBA)は前回6月会合で政策金利を4.35%を据え置きましたが、声明でインフレの上振れリスクを踏まえて利上げを議論したことを明らかにしました。一部の市場参加者からは、31日の4-6月CPIが予想以上に上振れすれば8月6日の次回会合で利上げを再開する可能性があるとの見方が出ています。実際に、豪金利先物は26日時点で8月6日の25bp(0.25%ポイント)利上げを3割弱織り込んでいます。従って、4豪4-6月期CPIの市場予想は前年比+3.8%で、1-3月期の+3.6%から伸びが加速すると見られています。コアCPIにあたるCPIトリム平均値は前年比+4.0%と1-3月期と同率の伸びが予想されています。なお、31日は日銀と米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表も予定されています。これらの結果によって円や米ドルが大きく変動することが予想されるため、豪ドルの値動きにも影響が及びそうです。

(12/25)相場見通し。米ドル円に新たな節目、円安トレンド終了の条件 / 豪ドル円予想 / トルコリラ金利予想

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

中国経済の鈍化や需要減少が起きると、オーストラリアへの輸出が減少し、豪ドルは下落する可能性があります。 豪ドルの高金利政策とその影響

豪ドル相場の見通しを予測するうえで、オーストラリア経済の指標チェックは欠かせません。なかでも、オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia 以下、RBA)が発表する政策金利や声明文は非常に高い注目度を集めます。

【2024年最新版】豪ドルが今後100円を超える見通しを徹底解説

また、12月はユーロ/米ドルとユーロ/英ポンドで陽線の出現回数が14回と、もあります。

資源国通貨として人気; 世界6位の取引量; 高金利通貨 · 豪ドルの主な相場変動要因

逆に、中国経済の回復が思わしくない場合、豪州経済にとってもマイナスに作用する可能性があります。
これは豪ドルの下落要因になると考えられます。

9月末の豪ドル/円はどちらに動く? 個人投資家の見通しは ..

本日は豪10月小売売上高が発表される。豪州の家計消費は豪政府による減税策や電気代補助の恩恵もあり底堅く推移している。ただ、前月(9月)は季節外れの大雨の影響もあり、前々月(8月)と比べて家計消費はわずかな増加だった。本日発表される10月分は支出が抑えられた9月の反動から前月から0.4%増加すると市場は予想している。ただし、コロナ禍以降、豪州の小売売上高はブラックフライデーのセールイベントが開催される11月に大きな伸びを示す傾向があるため、10月は支出が必要最低限に抑えられる可能性もある。市場はRBAの利下げ開始は来年の4月以降と予想しており、基調的なインフレ率(CPIトリム平均)がRBAの目標レンジ2~3%を上回っている現状では、仮に豪10月小売売上高が市場予想を下回る弱い結果となったとしても、豪ドル相場へ与える影響は限定的となりそうだ。
豪ドル/円の日足チャートを見ると、①ローソク足が雲の下、②転換線が基準線の下、③遅行線がローソク足の下、と三役逆転が発生している。テクニカル的には一段の下落の可能性があることは留意しておきたい。

豪ドルの急騰材料はコレだ!100円までの上昇シナリオと予想を解説

鉄鉱石や原油が上昇すると、豪ドル円も上昇しており相関関係が見られます。
資源の価値が上昇すれば豪ドルにも追い風となるので、コモディティ市場にも注目しておくと良いでしょう。

【見どころ解説!】豪ドル/円 辰年最後の買い場探し?(津田隆光)

資源国通貨としての特色が色濃い豪ドルですが、鉄鉱石やボーキサイトといったに加え、石炭や天然ガスといったの商品相場に連動して為替相場が影響を受けます。もちろん、同国の経済においてもこれら資源貿易は重要な位置を占めており、がオーストラリア経済に与える影響は非常に大きいと言えます。

との金利差が徐々に縮小することが見込まれます。 (出所)ブルームバーグ (期間)2019年1月1日~2023年12月29日

12月はいくつかの日で円安の傾向が確認できますが、特に注目したいのは26日と27日です。上の表を見ると、26日は豪ドル/円とニュージーランドドル/円で陽線の出現確率が100%と、過去20年間で取引が行われていた日はすべて陽線が出現していたという、非常に強い「円安」アノマリーがあります。

100円40銭前後と大幅な豪ドル安・円高で推移(株探ニュース)

経済対策が期待通りの効果を上げるなら、中国経済は回復すると見込まれます。
豪州は中国と経済的な結びつきが強いとされており、中国経済の発展は豪ドルの上昇につながることが考えられます。