クロス円の取引量も決して大きくありません。インターバンク市場ではドルストレートでの取引が主流です。 様々な通貨ペアのチャートを分析しよう


クロス円取引は、基本的には米ドルの値動きによって価格変動を見る必要がありますが、他の通貨の動きが先導するケースもあります。


クロス円とは、米ドル以外の外貨と円の通貨ペアのことをいいます。 ドルストレートとは、米ドルと他国の通貨ペアのことをいいます。

FX取引では、通貨ペアのほかに「クロス円」や「ドルストレート」などの表現が使われています。本記事では「為替レート」を見る上で必ず知っておきたい「クロス円とドルストレート」の仕組みについて説明します。

クロス円のレートは、それぞれの通貨に対する米ドルのレートを通じて間接的に影響し合います。

FXや為替レートでよく見るクロス円とドルストレートの意味や仕組み

「クロス円」とは、ドル以外の外貨と円の通貨ペアを指しています。ドルは国際通貨(基軸通貨)として使用されているため、ドル以外の通貨ペアを「クロス円」と呼んでいます。

クロス円は「合成通貨ペア」と呼ばれており、ドル/円とポンド/ドルの値動きが大きく影響します。

ドル/円のように、米ドルと直接取引する通貨ペアのことを「ドルストレート」といい、円に対する通貨が米ドル以外の場合を「クロス円」といいます。

ユーロ/円を例に計算してみましたが「クロス円」は、常にドルの影響を受けるため、ドルストレートよりも値動きが激しくなりやすい特徴があります。

クロス通貨は、通貨によっては国の情勢が安定していないことや、取引量が少ないというケースもあって、値動きが激しい通貨ペアであるという特徴があります。クロス円の取引量も決して大きくありません。インターバンク市場ではドルストレートでの取引が主流です。

今後はクロス円よりドルストレートが狙い目。 ドル/円は高値更新なら上昇トレンド加速! ..

前項で「クロス円」の仕組みを説明しました。ドルストレートは、既に基軸通貨である「米ドル」を含んでいるため、ドルとペアになる「二通貨だけ」で為替の流れが決まります。

クロス通貨の中で、「円が含まれる通貨ペア」を「クロス円」と言います。ただし、「米ドル/円」は米ドルと取引されるので「ドルストレート」と呼ばれます。


資金の流れからドルストレートやクロス円のチャンスがわかるサインツール.

そして、比較的金利が高く値動きの大きな新興国通貨に、極力リスクを抑えた形でチャレンジするというのも一つの考え方です。それは、連載の第5、6話回で取り上げたように、高い金利が魅力の新興国通貨ほど、相場の値下がりリスク、いわゆるキャピタルロスのリスクが高いので、相場の割高安の見極め、またレバレッジを低めにするなどのリスク・コントロールが重要だからです。

ドルストレートの方が、クロス円や他の通貨ペアに比べて単純な仕組みです。 メジャー通貨とマイナー通貨の違い

米ドルと他通貨での二通貨ということもあり、ドルストレートは「値動きが比較的安定」しているのが特徴です。このため「クロス円」よりも今後の流れが予測しやすく、初心者の方には利益が狙いやすい通貨ペアと言えます。

ドルストレート、クロス円とも上昇も上値は重い。ユーロドルは1.4823ドル近辺、ポンドドルが1.6697ドル近.

人気のあるクロス円通貨ペアはEUR/JPY(ユーロ/円)で、BISによる世界の取引金額シェアランキング(2022年)で14位に入っています。

FX(外国為替証拠金取引)を始めよう! ◇ FXでよく聞くクロス円とドルストレートの意味は?

ドルストレートよりも、クロス円の方が「スワップが大きい」という理由で、トレードをする方は多いです。ただ、クロス円は「三通貨」が絡んでくるため、値動きが大きく「今後の流れが予測しにくい…」といったデメリットがあります。しかし、値動きが大きいということは「得られる利益も大きくなる」と言い換えることもできます。

しかしドルストレートの場合は小数点の多さが、分かりにくい要因となっています。 クロス円とドルストレートのpipsの見方

メジャー通貨と組み合わせたクロス円の例マイナー通貨と組み合わせたクロス円の例なお、FX会社によって取引できる通貨は異なります。

クロス円とドルストレート(外国為替証拠金取引FX比較と基礎知識)

このあたりは、中級者~上級者でも意見が分かれるのですが、ある程度FXトレードに慣れた方で「クロス/円の値動き」が読める方であれば、クロス円でも安定して利益を出すことができます。ただ初心者の方は、できるだけ「動きが読みやすい」ドルストレートで練習を積んだ方が「安全&コツコツ利益」を残すことができるでしょう。

そのため、ドル/円以外のドルストレートでは、通常、クロス円の取引の影響を除け ..

以上のように、米ドル/円以外について、まずはクロス円とドルストレートに分けてみる。その上でクロス円の中でも新興国通貨はまた別に分けてみる。このように分類した上で、自分に合った投資対象、通貨ペアをさらに絞り込んでいく−−それが株式投資の銘柄選択に当たる、FXにおける通貨選択の基本的な流れということになるでしょう。

ドルストレートは難しい? クロス円とドルストレート どちらがいい?

ただし、クロス円、ドルストレート、どちらも「ドルが関わってくる」のには変わりが無く、ドルが急落(または暴騰)した時には(クロス円同様)損失がでる可能性があります。どちらの場合にも備えて、リスク管理を徹底するようにしてください。

ドルストレートとクロス円のバランスも、よく見るようにしています。昨日の欧州時間、次の4通貨ペアが同時に下落しています。

これを見ると、2020年の場合、米ドル/円、ユーロ/円の変動率が10%程度だったのに対し、南アランド/円はその3倍、トルコリラ/円に至っては5倍近くにもなっていました。このように、同じ対円取引のクロス円でも、新興国通貨のクロス円は全く違った位置付けになるでしょう。

先ほども書いたように、クロス円はドル円と日本円以外のドルストレートで掛け算して算出される通貨です。 例えばユーロ円であれば

既に、クロス円では「三通貨を軸に値動きを見る」と説明しました。実は「ドル/円」は値動きの少ない通貨ペアであり、各通貨の「力関係」は以下2パターンになることが多いです。

ドルストレート、クロス円と呼ばれるものです。もう既に取引されている方はお分かりかと思いますので、スルーして下さい(;

(米ドル/円は世界第2位の取引量ですが、ドルストレートのため除外しています)
出典:通貨ペアのシェアを世界で比較すると、クロス円の取引量はそれほど多くはありません。

ここでは、クロス円とドルストレートの違いについて、解説します。 ・クロス円

クロス円とドルストレートの関係性もよく理解して、それぞれの相場観を追えるようにしておけば、クロス円取引でも十分に稼げる可能性はあるでしょう。

つまり米ドルを介して、2つの通貨ペアを合成して出来た通貨ペアなので合成通貨(クロス通貨)と呼ばれているのです。 ..

ところで、このクロス円は基本的には米ドル/円の影響を受けて、同じ方向に動くことが多いと言えます。ただ動きの程度は、通貨によって大きな差が出ることがあります。とくにユーロ、英ポンド、豪ドルといった先進国通貨と、南アフリカランドやトルコリラなどの新興国通貨では、変動率(ボラティリティ)に著しい差があります。

ドル円見通し リスク回避でドルストレートではドル買い戻しの一方

この2パターンを覚えておけば、クロス円(特にユーロの場合は)の予測が立てやすくトレードの失敗は少なくなります。クロス円を扱われる方は、ぜひ参考にしてみてください。

「クロス円」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

クロス円の通貨ペアは、世界の取引量シェアランキングのトップ10に入っていません。

ドル円やクロス円は堅調、全般的に円売りが優勢=東京為替前場概況

ここまで、FXのクロス円、ドルストレートの意味や仕組みについて説明をしました。最後に「FXのクロス円、ドルストレートの仕組み」をまとめておきます。