『100万ドルの五稜星』とつながるテレビアニメのエピソード紹介はで。
2024年4月12日(金)の公開から22日間で観客動員数732万人、興行収入105億円を突破した劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』。前作の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』に続いて、シリーズアニメ2作連続100億円を突破するという邦画史上“初”の記録も打ち立てています。
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』 | STORY
※本稿には『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の結末を含むネタバレが記載されています。
本格時代劇風の縦書きテロップで時代背景を説明してくる。劇場で密かに笑いました。血しぶきも景気よく舞い、ツダケンボイスで作品の渋さがさらに上昇。そしてツダケンが背後の敵を一突き。そして残った血の星形、そこを覗くと……現代へ。最高。そしてこのシーン、ここで印象づけられた血の星形がクライマックスで大きな意味を持ち、それがまさにタイトルの『100万ドルの五稜星』へと繋がっていく。ここ最近、具体的には『緋色の弾丸』以降ですが、毎回タイトルが凝ってて良いですね。本編を観たらタイトルの意味が深まって理解できるという仕掛け。逆に『紺青の拳』の拳は「根性ってこと?」という感じで止まってます。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024)
※この記事は劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』のネタバレを含みます
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がついに公開2周目に突入。オープニング興収が33億円超えというロケットスタートを記録した本作は、キャッチコピーにあるように“怪盗キッドの真実が明かされる”とのことだった。しかし映画の内容としては、新撰組の土方歳三にまつわる日本刀を巡る宝の争奪戦であり、江戸川コナンと服部平次、そして怪盗キッド(黒羽快斗)の3人が他の2つの勢力に対抗してタッグを組む三つ巴が印象的である。加えて、サブプロット(もはやメインと言ってもいいかもしれないが)として、服部と遠山和葉の恋愛模様が描かれるラブコメとしての側面も強い。
【名探偵コナン】あなたは気付いた?100万ドルの五稜星の小ネタ&伏線と謎【ゆっくり解説】 · Comments340.
去年の黒鉄の魚影から映画館で見だしました。
もちろん前作も良かったのですが、今作はそれとほぼ互角の面白さでした!
高評価の点としては、
・ラブコメとギャグ、コメディのバランスの良さ
・キャラクターの立ち位置とそれぞれの活躍
・アクションシーンなどのカメラワーク
・原作にも劣らないミステリー要素
・現代と過去の絡み合わせ
・エンドロール後の衝撃の真実
ざっとこんな感じです。
ネットでもチラホラ「前作より作画が酷い」「派手さが少し欠けている」などの意見がありました。
自分的にはそこら辺はあまり気になりませんでしたが、唯一の懸念点として
爆発が少ない というところが気になりました。
実質の被害としては、
・武器商人ブライアン・D・カドクラにより普通車が1台爆破
・福城聖が操縦していたセスナが函館山の中腹に突っ込む
・セスナに積まれていた爆弾が海?に落ちる など
まあ爆発が少ない理由として、
・函館市から建造物や文化遺産(五稜郭)などの爆破の許可が下りなかった
・ここ数年で被害の規模が大きく、特に前回のキッド回の「紺青の拳」での被害規模が大きすぎて、今作では爆発は一旦箸休めに
今作は、歴代最高の興収157億円・動員1100万人突破や、史上初となるシリーズ累計観客動員数1億人突破などもあって、来年の次回作にも期待ですね!
劇場版名探偵コナン27作目。
前作で遂に悲願の興行100億円突破。が、その喜びは束の間だった。
今回は前作の138・8億円を超える157・1億円。勿論シリーズ最大のヒットであり、2024年洋邦併せて年間トップ。コナンの映画が年間トップになったのは初。
シリーズ最大ヒット記録更新と初の年間トップ。束の間の喜びは“大”喜びに。
勢い留まらぬどころかさらに加速するコナン人気。
さて、私とコナン映画の相性だが、一作毎に当たりと外れの繰り返し多し。が、前作と前々作は珍しく当たりが続いた。
今回も3作連続の当たりを期待したい所だが…、一抹の不安。
今回のメインキャラは怪盗キッドと西の高校生名探偵・服部平次。
ファンには主人公コナンに匹敵する屈指の人気キャラだが…、私ゃどうもこの二人が苦手。
キッドのあざといくらいのキザキャラ。平次はそれに加え、幼馴染みの和葉とキュンキュンラブコメ。
これまでから“推理”するに、今回もそれらが押し出されるような予感が…。そしてそれは的中した。
コナンや蘭たちは平次の剣道大会応援で北海道・函館に。
函館に構える斧江財閥にキッドの予告状が。土方歳三縁の日本刀を頂く。
平次によってキッドの変装が見破られ、一戦交えてキッドは逃走。ビッグジュエル専門のキッドが何故刀を狙う…?
函館の倉庫街で殺人事件が発生。殺されたのは斧江財閥の顧問弁護士。遺体の胸元には十文字の斬り傷が。
容疑者として浮上したのは表向きは実業家、本当の顔は武器商人のブライアン・D・カドクラ。手下を率いて函館に現れた目的は…
刀は全部で六つ。全部見つけると、斧江財閥初代当主・圭三郎が隠した“宝”を示す道標になるという。その宝とは、圭三郎生存中の戦時中、戦局を一変させるほどの力を持つ兵器だという。
その宝を狙うカドクラ。自分の代で財閥が傾いた三代目現当主・拓三も宝を狙う。
キッドが刀を狙う理由。コナンと平次も刀にまつわる謎を解く。
函館を舞台に繰り広げられるお宝謎解き争奪戦…!
土方歳三、彼にまつわる日本刀。日本史ミステリーの装い。そこに、大財閥と戦時中の機密。これらは良し。
刀とそれに繋がるキーアイテムの謎解き。ばらばらいろは文字から導く推理は見事。が、気球を使った終盤の在処示しは大掛かりまどろっこし過ぎて…。
相関図や各々の思惑も結構入り組む。勿論犯人はその中に…。
遂に見つけ出した宝。しかしそれは、戦争当時には大変なものだったが、今となっては価値どころか使い物にすらならないもの。スマホ一台の方が…とは皮肉。
託され、それを葬る為に殺人を犯し、暴挙に出ようとした“犯人たち”が哀れでもあった。
これらは悪くなく、これらを完全主軸にすれば骨太ミステリーとして今回も面白味あったのに…、これら以外の要素が作品の締まりを鈍くしている。
やはりの平次と和葉のラブコメ。
推理の傍ら、平次の函館絶景ポイント探し。何も知らぬ和葉。応援する蘭。(←今回これだけ)
恋のライバルも登場。剣道と居合の達人の大学生・聖。和葉にアプローチ。勿論、平次と剣道対決。
平次を追い掛けて遥々と。あの金持ち関西娘は誰…? と思ったら、『から紅の恋歌』に登場していたらしい。確かにそんなキャラ、出ていたような…?
事件は無事解決し、最高の絶景ポイントで平次は和葉に…でラストシーン。今作って、結局平次と和葉のラブストーリーだったの…? まあ、この二人らしいオチは付くが…。
ファンにとってはキュンキュンかもしれないが、このパートになると途端に作品のトーンが緩く変わる。
『ハロウィンの花嫁』もそうだったが、時々煽り宣伝があるコナン映画。
今回は“遂に明かされるキッドの真実”。何かキッドが登場する度にいつもそう言ってる気もするが…。
結局それはキッドが日本刀を狙う理由とちょっと関わりあるだけで、実際はED後の(衝撃らしい)設定だけ。
一応その“人物”は変装して登場していたが…、アンタ誰?な唐突感。ファンの間では知れた設定やキャラなの…??
どうやら『まじっく怪斗』からのキャラらしい。他にも同作からのキャラが。
さらに、他の青山作品からのキャラも。
青山ファンには堪らない、“青山ユニバース”!
だけど、見てなきゃ分かんねぇ…。
(まあ昨今のユニバース、全部そうなんだけど…)
ツッコミどころを通り越した荒唐無稽も所々。
いつもながらの超人アクション。終盤、セスナの機体上での平次vs◯。どんだけのバランス感覚と身体能力…? 良い子も悪い子も真似しちゃダメ!
蘭や小五郎はほとんど見せ場ナシ。
阿笠博士ら(と恒例クイズ)も無理矢理ねじ込み。
日本刀ミステリーから脱線したギャグとラブコメと青山ユニバースで客寄せの飽和状態。
って言うか今回、北海道舞台のお宝争奪戦って、『ゴールデンカムイ』をちょっと意識してるよね…? 『から紅の恋歌』は『ちはやふる』だったし。
つまらなくはなかったけど、3作連続の当たりとはならず。
また一から仕切り直し。次(今年)は小五郎のおっちゃんに期待するか。
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』|感想・レビュー・試し読み
ネタバレ解説&感想『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』ラストの意味は? 怪盗キッドとコナンのアレを考察
本記事は、劇場版「100万ドルの五稜星」のネタバレがふんだんに含んでおります。
劇場版 名探偵コナン 100万ドルの五稜星 豪華盤 [Blu-ray]
お約束のオープニング映像が年々凝っていったり、カメラワークやアクションシークエンスがダイナミックなものになったりするといった映像表現の進化、『』では“テロによる憎しみの連鎖”、『黒鉄の魚影』では“防犯カメラの世界連携による犯罪の抑制”、『100万ドルの五稜星』では“国の行く末(と戦争)”と社会性や現代性を盛り込んだテーマ性ほか、作品単体の質の向上と共に、エンターテインメントとしての分厚さを見せつける劇場版コナンシリーズ。贅(ぜい)の限りを尽くした『100万ドルの五稜星』の“先”をどうひねり出してゆくかも含めて、今後の動きにも期待したい。
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がシリーズ新記録まであと3億5000万円!“リピーター戦略”大成功のアニメ映画が上位を席巻.
キッドはもともと青山剛昌による『まじっく快斗』の主人公であり、『名探偵コナン』よりも前に彼らの物語は存在していた。キッドこと黒羽快斗が8年前にマジックショーの最中に事故死した世界的なマジシャンである父・盗一の隠し部屋を見つけ、その正体が大泥棒・怪盗キッドだったことを知るところから始まる本作。しかし盗一は事故死でなく他殺であり、キッドはその死に関わる組織が求める“不老不死が得られる”伝説のビッグジュエルを求めているのだ。しかし、『100万ドルの五稜星』のラストでは盗一の死さえも嘘だった(実は生きている)ことが判明した。つまりこのサプライズは『名探偵コナン』に限らず『まじっく快斗』のプロットベースをひっくり返すほどなのである。とはいえ、作者・青山の口から随分前に少なからず「黒羽盗一は死んでいない」と語られていたため(参照:『名探偵コナン80+PLUS SDB』)、やはり「双子だった」の方が衝撃的である。
【ネタバレあり】名探偵コナン100万ドルの五稜星について頭悪すぎて理解できない点が多かったので教えてください。時系列バラバラです。
『100万ドルの五稜星』では「名探偵コナン」だけでなく、青山の別作品「まじっく快斗」からキッド・中森警部に加えて青子、「YAIBA」から沖田と鬼丸が登場するなど、青山剛昌ユニバースの様相を呈しており、コアファンからするとお祭り状態の豪華仕様。細かい部分だが、かつての「YAIBA」のアニメでは沖田が登場するエピソードに到達するまでに終了しており、彼の得意技「五段突き」がスクリーンで拝める『100万ドルの五稜星』は、YAIBAファンとしても垂涎の作品になっている。ちなみに5月8日にはなんと「YAIBA」の再アニメ化が発表。しかも今回は“完全アニメ化”“青山剛昌先生シナリオ完全監修”を謳っており、恐らく原作のラストまで初アニメ化されることだろう。
五稜郭の3つの謎!?『名探偵コナン 100万ドルの五稜星 ..
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、劇場版では2019年公開の『紺青の拳』以来となる怪盗キッドをメインキャラクターに据えた作品。また、同じく服部平次もメインキャラクターの位置付けとなり、初めて怪盗キッドと服部平次が直接的に絡む映画となる。
新作の劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の舞台は函館。土方歳三が登場し、新選組ファンも楽しめる内容となっています。
それは工藤優作が現在も兄と交流をしており、今回の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の最後には、そんな優作が言うように連絡を送る“いつもの”怪盗キッドではないもう一人の怪盗の存在が描かれ幕を閉じます。
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』×aiko「相思 ..
何より、様々なサプライズが用意されていた『100万ドルの五稜星』。今回は、そのラストの展開についてネタバレありで解説&考察し、感想を記していこう。以下の内容は本作の結末に関する重大なネタバレを含むので、必ず劇場で本作を鑑賞してから読んでいただきたい。最高のサプライズ体験が待っているので、本当に劇場で観てから読んでね!
名探偵コナン『100万ドルの五稜星』シリーズ歴代1位!3日間で33億円突破.
映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、東窪榮龍という刀工が作った6本の刀から導き出される“お宝”のありかを巡るストーリーだった。怪盗キッドはある人物の遺志を確認するためにこのお宝を探しており、コナンと服部平次は、斧江財閥の顧問弁護士・久垣澄人が殺害された事件の捜査に巻き込まれる形でキッドと共闘することになる。
Dom的視点! 名探偵コナン 100万ドルの五稜星 | Discover us
コナンは最近ハマるようになり、事前に関連エピソードや映画を出来る限り予習しました。
ちなみに、私がコナンの映画を劇場で観るのはこれが初めてです。一通り観た印象としては、ミステリーとアクション、ラブコメがバランスよく構成されていて観やすかったです。
コナンはアクションに全振りしているイメージが強いですが、今回はしっかりと謎解きがされていたので、ストーリーとしてもよく出来ていました。事件の黒幕が一体誰なのか予測できず、展開が二転三転して興奮が止まりませんでした。
コナンと服部が事件の謎を解いたり、バイクで派手なアクションを繰り広げる場面が多く、バディムービーのような面白さがあって熱くなりました。また、怪盗キッドの秘密が明らかになり、「コナンとそんな関係があったの!?」と衝撃を受けました。
服部と和葉の恋愛描写もあり、途中に出てくる100万ドルの夜景で告白シーンがあるなど、物語に自然な形で組み込まれていたのが好印象でした。それでも、最後には「えー、まじか!!」とびっくりする展開になって戸惑いました。
今回は4DXで観ましたが、私が今まで体験してきた中でも上位に入るぐらい相性が良かったです。刀を使ったアクションは、キャラの振り方に合わせて素早く動き、体ごとぶん回されているような感覚になりました。また、構えるときにフラッシュの演出があって、キャラとの一体感を感じました。
風の演出も多く、飛行機やターボ付きスケボーで疾走しているときは、劇場内に心地よい風が吹いていて気持ちよかったです。
想像よりも激しく揺れる場面が少なかったですが、必要に応じて座席の動きや特殊効果が使い分けられていました。そのため、物語に集中して観ることもできました。
私がコナンに興味を持ったことに驚いていますが、自分も好きになれてよかったと実感しました。来年も行くかはわかりませんが、今後の動きをチェックしていきたいと思います。
余談ですが、鑑賞後は最近USJにできたコナンの4Dライブショーに行きたくなりました(これがきっかけで興味が沸きました)。
Dom的視点! 名探偵コナン 100万ドルの五稜星. こんにちは。 最近、工藤優作とコナンの関係性が好きなDomです。
思い返せばこの回では盗一が新一に謎解きを仕掛けるも、それは新一がすぐに優作に助けを求めると思ったうえで出題したものであり、最初から盗一と優作間のコミュニケーションだったのも興味深い。新一と快斗はこの事実を知らないだろう。知っている人物といえば、当事者の他に、優作の妻・有希子が考えられる。ただ『100万ドルの五稜星』のラストで優作は有希子に「物心がつかない頃に両親が離婚し、自分は母親に引き取られ、父に連れて行かれた双子の兄が……言わなかったか?」と伝えているように、夫婦の中では決して秘密ではなかったものの、有希子も初めて聞いたのか、聞いたことがあるけど忘れていたのか真意は不明である。
名探偵コナン 100万ドルの五稜星 (小学館ジュニア文庫 ジあ 2-55)
その究極が本作の“キッドの秘密”であり、コナン・平次・キッドの三英傑による共闘だろう。さらに平次が飛行中のセスナの上で一大アクションを繰り広げるといった映画版ならではのスケール満点なシーンも用意されているが、ただ派手なだけでなくそこにちゃんと“心”が伴うのが重要。原作ファンの目で見たときに劇場版の各々のキャラクターの性格や行動理念にブレがないため、スッと受け入れられるし“推せる”のだ。前出のセスナ機上アクションで平次が言う「忘れんなや」に続くセリフは、彼の代表的なエピソード「浪花の連続殺人事件」と言葉選びが重なるし、和葉についに想いを伝えようとする際の「人には大概、動機っちゅうもんがある」から始まる名ゼリフもそう。ちなみにここは、かつて新一が蘭に告白した際の「厄介な難事件なんだよ」の下りにも通じる“名探偵だが恋心に戸惑う”部分とのミラーリンクを感じさせ、ファンならニヤリとさせられるのではないだろうか。
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』 豪華盤 DVD(豪華盤 DVD)
暗号機と暗号解読機は大戦中には貴重なものだったかもしれないが、今では何の役にも立たない。キッドはスマホの方が断然優秀だと指摘しているが、振り返れば『100万ドルの五稜星』では推理や証拠の確保にスマホを利用する場面が多く見られた。“お宝”の正体の無意味さを強調するための演出だったのだろう。