ボクシングWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦の那須川天心vsジェルウィン・アシロのテレビ放送、ネット配信予定、視聴方法を紹介。


今回、ボクシングで初めてのベルトを巻いたものの、世界挑戦に向けて課題の方が目立った。まだ、あまり試されていないが、自分より大きくスピードがあるボクサーや、接近戦が得意な馬力のあるファイターなど世界にはあらゆるタイプの猛者がいる。

そういう意味で10回にバッティングで左まぶたをカットしたことは、良い経験として捉えるべきだ。インタビューでは「俺の大事な顔を傷つけやがって。顔で売ってんのに大丈夫ですか」と冗談を飛ばしたが、今後はさらにラフな戦いを強いられることもある。

天心のセンスと練習熱心な姿勢を考えると、世界のベルトを巻く日はいずれ訪れる。ただ、現状では、同じ日のリングで圧巻のKO勝ちを披露したWBC王者・中谷潤人(M.T)には勝てない。K-1からボクシングに転向し、天心より先にWBO王者となった武居由樹(大橋)とはいい勝負になるだろうが、激戦を勝ち抜いてきた武居に一日の長がある。

重要なのは成長性だ。世界を獲るまでに経験を積むことはもちろんだが、世界王者になってから強くなった選手も数多い。元3階級王者の長谷川穂積や現WBCフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)のように、世界のベルトを巻いてからKO勝ちが急増した好例もある。

ボクサーとしてのポテンシャルは誰もが認める天心。アシロ戦を成長の糧とできるかどうかは本人次第だ。いずれは井上尚弥や中谷潤人らとともに、日本ボクシング界を引っ張っていくスターとなることが期待される。

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その答えを解くカギはアシロが放ったパンチの左右比率にある。多くのボクサーは相手と近い腕、つまり右構えなら左ジャブを中心に組み立てるのがセオリーだ。

しかし、サウスポーの天心は相手の左ジャブに右フックのカウンターを合わせるのがうまい。アシロはそれを見越して左ジャブをほとんど打たず、いきなり右ストレートから入るシーンが目立った。

今回、アシロが放った左ジャブはわずか34発。天心が右ジャブを235発出したことと比べると、いかに少ないか分かるだろう。

総パンチ数に占める割合は右が63%、左が37%。天心は右が65%、左が35%だったが、構えは左右逆にもかかわらず、左右パンチのパーセンテージがほとんど同じであることは、アシロが入念に「天心対策」を練ってきたことの証明だ。

実際、天心は試合後のインタビューで「KOしたかったけど、相手も対策してきた。もっと圧倒的に強くなって戻ってきたい」と反省の弁を述べている。アシロの元々のスタイルもあるとはいえ、天心に最大限のリスペクトを払い、十分に研究してきた成果が出ていた。

それに加えて、打てば必ず打ち返されるため、天心も簡単に攻め込めなかった。左ストレートを伸ばしたものの踏み込みが浅く届かないシーンが多かったのは、天心もやりにくさを感じ、警戒していたからだろう。アシロを倒し切るだけの力量と引き出しが、今の天心にはなかった。

アシロは昨年からを連発している歳の若手。“グラディエーター”の異名をもち、WBOオリエンタル・バンタム級王者にして、WBOアジア・パシフィック・バンタム級2位。身長168cm、オーソドックススタイルのカウンターパンチャーだ。

2R 10-9 アシロ#ボクシング#PrimeVideoBoxing10 #那須川天心.

天心がアシロ戦で放ったパンチ総数は425発。1ラウンド平均42.5発で、過去の試合と比べると、デビュー戦の与那覇勇気戦(6回判定勝ち)は1ラウンド平均50発、2戦目のルイス・グスマン戦(8回判定勝ち)は55.1発、3戦目のルイス・ロブレス戦(3回終了TKO勝ち)は54.3発だったから、今回はいつもより手数が少なかったことが分かる(3回1分49秒TKO勝ちだった4戦目のジョナサン・ロドリゲス戦は36.3発)。

手数は多ければ良いわけではないし、相手によっても変わるので一概には比較できない。重要なのはポイントに直接つながる有効打だ。

アシロ戦は有効打の総数が134発で1ラウンド平均13.4発。同じように過去の試合と比較すると、デビュー戦は21.2発、2戦目は18.5発、3戦目は16発、4戦目は15発で今回が最少だった。ワンパンチでKO勝ちする可能性もあるとはいえ、今回は手数が少ない分、有効打も少なく、相手にダメージを蓄積させられなかったことがKO勝ちを逃した一因と言えるだろう。

パンチの種類別に見ると、今回はジャブが55.3%、ストレートが23.3%で、ジャブが43.1%、ストレートが32.1%だった前回に比べてジャブの割合が高い。

ただ、前回は5戦の中ではベストバウトと言えるKO勝利で攻勢の場面が多かったため、左ストレートがよく出ていたことが要因。今回は攻め込む場面が少なかったため左ストレートが少なかっただけで、右ジャブは特に多かったわけではない。

右ジャブの1ラウンド平均は23.5発で、デビュー戦は20.3発、2戦目は26.3発、3戦目は33.3発、4戦目は15.7発だから天心にしては平均的と言える。

Amazonプライムビデオで解説を務めた元世界ミドル級王者・村田諒太氏が「待たずに自分から仕掛けたい」とたびたび指摘していたが、積極的に攻め込むのではなく、受け身とも取れる戦法が今回はマイナスに作用した。

天心は元々、手数が多い方ではなく、相手と距離を取りながらカウンターを当て、じわじわと追い込んで仕留めるタイプ。帝拳ジムで指導する元2階級王者・粟生隆寛トレーナーの現役時代に似ている。

これまでは前回のような会心のKO勝利や、ダウンを奪って一方的な判定勝利を重ねてきた。相手のレベルが上がったとはいえ、今回はいつも以上に手数が少なくアシロを10ラウンドもたせてしまった原因はどこにあるのだろうか。

プロボクシングのWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定10回戦が14日、東京・有明アリーナで行われ、同級1位・那須川天心(26=帝拳)が同級2位ジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)に判定勝ちし、初のタイトルを奪取した。

試合は序盤からスピードで勝る天心が優位に進めたが、打てば必ず打ち返してくるアシロを詰め切れない。9回にスリップ気味のダウンを奪ったものの倒し切ることはできず、ジャッジ2人が98-91、1人が97-92の3-0判定をものにした。

これでキックボクシングからボクシング転向後5連勝(2KO)。すでにWBA3位、WBC3位、WBO11位にランクされており、JBC(日本ボクシングコミッション)が世界挑戦の条件として定める王座のうちのひとつを獲得したことで、早ければ来年中の世界挑戦が実現する可能性も出てきた。

普通の世界ランカーなら、5戦目でスピードとテクニックを十分に見せつけて王座奪取したのだから評価されるだろう。ただ、天心の場合、どうしても「神童」と呼ばれたキックボクシング時代のイメージがつきまとい、見る側のハードルが上がる。

今回も倒し切れなかったことへの物足りなさなど、やや批判的に見る向きも少なくない。昔から天心を応援していた個人的なファンではなく、長くボクシングを見てきた筋金入りのファンは特にその傾向が強い。実力以上に「人気先行」するスター候補は、いつの時代も注目される一方で批判にさらされるのだ。

評価の難しい今回の一戦。SPAIAでは独自にデータを集計し、過去の試合とも照らし合わせながら分析した。有効打の見極めは難しいが、ナックルパートを的確に当てたクリーンヒットのみを有効打としてカウントしている。

【結果 速報】那須川天心vsアシロ、中谷潤人vsペッチ、田中恒成

プロ戦績は9勝(4KO)無敗ながら、アマチュア経験は200試合以上と豊富。6歳からボクシングを始め、フィリピン王者に2度輝いている。愛称となるグラディエーター(剣闘士)は試合中継を担当した解説者から名付けられた。那須川戦に備え、計100ラウンドのスパーリングを消化。ウエートも練習前で123ポンド(約55・7キロ)とリミットまで約2・2キロまで迫っているアシロは「コンディションはとても良い。パンチはタイミングが大事。タイミングさえ合えば、どの自分のパンチでも強いと思う」と静かに闘志を燃やした。【藤中栄二】

フィリピン出身の若手ボクサー、ジェルウィン・アシロは、プロデビューから9戦9勝(4KO)と無敗を誇るバンタム級ファイターです。「グラディエーター」の異名を持つ彼は、その卓越したディフェンステクニックで知られ、フィリピン国内外で注目を集めています。

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母国ボホール州にあるPMIカレッジで税関管理コースを専攻している現役の大学3年生でもある。今年4月に初来日し、大阪に滞在して約1カ月間、那須川と同じサウスポーとなる現IBF世界同級王者西田凌佑(28=六島)のスパーリング相手を務めた。アシロは「西田選手は世界王者になった。私は西田選手から多く学んだ。これまでのサウスポーとも多く戦ってきたので、サウスポーとの試合は豊富にある」と自信を示した。

無敗の格闘家でWBA世界同級3位にランクされる那須川について「以前から有名な選手であることは知っていた。対戦が決まって試合を見るようになった。彼のスピードに警戒しているし、非常にボクシングがうまい。しかし負ける気はない。ベストを尽くす。私のテクニック、才能をリングの上でみせたい」と自信を示した。


那須川天心 vs ジェルウィン・アシロ: ボクシング試合の熱い一戦

今年5月にIBF世界バンタム級タイトルマッチを戦った西田凌佑(六島)のスパーリングパートナーとして、4月に約1か月間、日本に滞在。2度目の来日に「美しくて平和的な国」とすっかり気に入ったようすだ。その戦いぶりから「グラディエーター(剣闘士)」の異名を持つアシロは「この地に勝つためにきた。ぜひ、チャンピオンベルトを持って帰りたい」と日本での戴冠を目指す。

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プロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級2位ジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)が8日、羽田着の航空便で来日した。14日、東京・有明アリーナで同級1位那須川天心(26=帝拳)と同級王座決定戦を控え、ロムニク・コイビア・トレーナー、コーディネーターのエリト・ビラモア氏、セコンドに入るWBO世界ライトフライ級3位レジー・スガノフ(26=フィリピン)の陣営4人で日本に到着した。アシロは「見ている人に好印象を与えるような、はっきりとした明確な勝利をしたい。私は勝つため、日本にやってきた。チャンピオンベルトを手にしたい」と強い意気込みを示した。

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6歳からボクシングを始め、アマチュアで200戦以上した経験から対サウスポーにも「たくさん対戦してきたから」と問題がないことを強調。対策については「試合でベストを尽くす。それだけ。スキルを見せられれば」と明らかにしなかった。この日、スタートのTBS系連続ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(火曜・午後10時)に天心が出演していることを聞くと「日本で有名なのは知っていたが、まさかドラマに出ているとは」と驚きを隠さなかった。

プロボクシングの高山勝成、JBC非公認の世界戦に出場へ 「興奮」

WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦で同級1位の那須川天心(帝拳)と戦う同級2位のジェルウィン・アシロ(フィリピン)が8日、来日した。PMIカレッジに通い、税関について学んでいる現役大学生ボクサーは天心について「ボクシングがうまいと思うが負ける気はしない」と自信を見せた。

天心がアシロ戦で放ったパンチ総数は425発。 2024年10月17日

フィリピン国内では、「グラディエーター」の異名を持つアシロ。彼の闘志溢れるファイティングスタイルは、フィリピン国内のみならず、国際的な舞台でも注目されています。現在、WBOアジアパシフィック・バンタム級ランキング2位に位置するジェルウィン・アシロは、同級1位の那須川天心と10月14日(月)にタイトルをかけて対戦します。

10月14日(月・祝)、有明アリーナで那須川天心とジェルウィン・アシロによるWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦が行われる。

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王座決定10回戦 同級1位・那須川天心―同級2位ジェルウィン・アシロ(14日、東京・有明アリーナ)

2024年10月14日に那須川天心と対戦するフィリピンの無敗ボクサー「ジェルウィン・アシロ」。彼はいったいどんなボクサーなのか、強いのか。

しかし、天心の最近の成長スピードや、一発も当てさせないほどのスピードや反応速度を考慮すると今回の試合でも天心が勝利する可能性は非常に高いと予想される。天心の身体能力は群を抜いているだろう。それでも中盤までに仕留めきれない場合、アシロがアマチュア200戦の試合運びで粘る可能性がある。

那須川天心と対戦するアシロは2位にランクアップ! | ボクモバニュース

〇…アシロはすがすがしく負けを認めた。「ベストを尽くした。試合内容はとても良かった。(那須川は)とてもボクシングがうまく、スピードがあり、パンチも強かった」と振り返った。9回のダウンだけは「あれはスリップ」と強調。今年4月、IBF同級王者西田のスパーリング相手を務めた経験があり「使用しているグローブ(のオンス)が違うので(那須川と)はっきりと比較することはできない。私見でいえばスピードは那須川選手、技術は2人ともある」と解説した。

那須川天心、対戦相手アシロからの“褒め言葉”に爆笑 転向 ..

ジェルウィン・アシロは、2024年10月14日に有明アリーナ(東京)で神童・那須川天心との対戦が予定されています。ジェルウィン・アシロは、これまでフィリピン国内での試合、および同国内選手との対戦しかなく、今回が初めての海外試合となります。

Go to channel · 那須川天心、ボクサーとしての変化について日本王者に聞いてみた|Feat.古橋岳也

無敗の格闘家でWBOアジア・パシフィック・バンタム級1位の那須川天心(25=帝拳)がボクシングで初タイトル奪取に成功した。転向5戦目で、同級2位のジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)とアジアのベルトを懸けて戦い、3-0の大差で判定勝利を収めた。来年末に予定される世界挑戦を見据え、ボクシングキャリア節目のベルト獲得となった。

そして、パンチをよけてからカウンターや相打ちはかなりいいタイミング打ってたのでヒヤヒヤする場面が多かったです。 スイクン

<プロボクシング:WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定10回戦>◇14日◇東京・有明アリーナ

那須川天心vsジェルウィン・アシロを見て思ったこと|ファミリータイム ..

この試合での最大のポイントは、那須川天心のスピードにジェルウィン・アシロがどこまで対応できるか。両選手とも前に出て接近戦を好むインファイタータイプではないため、早いラウンドでの決着はない気がします。一戦ごとにボクシングに適応している那須川天心、この試合ではいったいどのようなファイトを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

ボクシング世界タイトル戦を10月13日(日)、14日(月・祝) ..

そして、今回迎えるのはボクシングキャリア初のタイトル戦。地域タイトルである空位のWBOアジアパシフィックバンタム級王座を争う対戦相手は、同級2位のフィリピン出身で現役大学生のジェルウィン・アシロ。アマチュア時代には200戦以上の経験を持つ実力者だ。