アジカンにおいて、伊地知は実は初期メンバーではなく、1999年に遅れて加入しました。
フェス・メニューでもなく、かといってアルバム単位でもない。リキッドルームのステージ正面には、キューンミュージックの社長が立ってアジカンを見ている。もちろん“社長向けメニュー”ではないだろうが、バンドの現在の充実ぶりを前面に出したセットリストは、とても興味深かった。
結成時には後藤からのスカウトを受け入れる形でアジカンに加入しました。
まぁ気持ちは分からないでもないよ。とのタイアップでを知ってソルファってアルバムを知ってだ。そこでリライトやら遥か彼方を知っていい曲だよなで止まってるパターン。でを知っていい曲だよなで止まってるパターン。カラオケでリライトがよく歌われるからそれしか知らないパターン。そういう人達に対して、俺は今から警笛を鳴らしたい。今現在でもはもっといい曲を作ってるんだぞと。でもさ、いや、1stのも名盤なんだよ。リライト収録されているソルファの前のアルバム。正直な話するとな、とかのが多分1番好き。あのゴリゴリにに影響されまくってた頃が1番好き。ただはそのころと比べて凄え進化してるの。
結成当時は全編英語の歌詞を用いたオリジナル曲でライブを行っていたようです。
アジカンのメンバーで結婚しているという情報があるのは、の2人です。
「ファン感謝祭2024」の始まりを飾ったのはメジャーデビュー作「崩壊アンプリファー」の1曲目である「遥か彼方」。今年7月リリースのシングルコレクション「Single Collection」に2024年バージョンが収録されているこの曲は、テレビアニメ「NARUTO -ナルト-」のオープニングテーマであり、海外公演でも大合唱を巻き起こすASIAN KUNG-FU GENERATIONの代表曲だ。かつては若さゆえの焦燥と青臭さをはらんでいたこの曲だが、20年の歳月を経て再現されたサウンドは骨太さと包容力をたたえ、メンバーが25年の間に重ねてきた絆をも感じさせるものに。後藤のシャウトがさく裂する大サビの直前に客席が一瞬明るくなると、ステージを囲む形で設置された客席には笑顔が広がっていた。インディーズ時代の人気曲「羅針盤」ではビジョンに「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のロゴが浮かび、映画のオープニングさながらのスペクタクルな演出がオーディエンスの高揚感を煽った。
「今、アルバムのレコーディングに入っていて、潔も曲を作ってます。セッションしながらの曲作りで、たぶん12曲入り。アジカンらしいアルバムになるので、楽しみにしていてください」と後藤が言って始まったのは、新曲だった。そこからは怒涛の3曲。「センスレス」(『ファンクラブ』収録)、「ワールド ワールド ワールド?新しい世界」(『ワールド ワールド ワールド』収録)、「新世紀のラブソング」(『マジックディスク』収録)と、各アルバムを代表するナンバーが並ぶ。特に「新世紀のラブソング」は、時代感を備えたビッグスケールの曲として会場いっぱいに鳴り響いたのだった。
前述した通り、特にファンから言わせると、アジカンの曲はハズレなしなのです。
ここからは一転、最新シングル「踵で愛を打ち鳴らせ」、その前のシングル「マーチングバンド」を立て続けに演奏する。さらには「マーチングバンド」の2曲目「N2」、シングル「迷子犬と雨のビート」と、アジカンの最近のパブリックな側面の曲を連打する。
「やり足りねーよな! 今日は持ち時間50分だったけど、あと2曲やります。キューンと契約したとき、社長が、『崩壊アンプリファー』はこんなもんじゃない、俺たちともう一回やろうぜって言ってくれた。その言葉を信じてここまでやってきました」。オーディエンスとスタッフから熱い拍手が上がる。今度はバンドの方を向いて、笑いながら「なんか足りない。メンバーは僕にパッションをください。それがアジアン・カンフー・ジェネレーション!」。このひと言が温まり切ったリキッドルームにさらに火を着ける。メンバーのボルテージがぐっと上がり、フロアにはダイブが起こる。「遥か彼方」、「羅針盤」。今度はどちらもデビュー作『崩壊アンプリファー』からの曲だ。2曲歌った後藤は、今度は自分もたまらなくなった様子で、「もう1曲やる。アジカン唯一の大ヒットシングル『リライト』!」。
・7月8日ブラジル サンパウロ Transamerica Expo Center(※イベント出演)
正直ね、新録版出るって話を聴いた時マジで興奮が凄かった。でもな、凄く不安もあったの。前述の音楽=記憶とかいう持論があったから、その思い出が微妙なものになったらどうしようって。例えるなら小学校時代に好きだった女の子と中学くらいで再会してよくよく見たら、めちゃくちゃブスになってて、何で俺こんな子好きになってたんだろうみたいな。
横浜BUNTAIの設備の1つであるワイドビジョンに「君という花」のミュージックビデオに登場する4棟の集合住宅が等間隔で並び、その下には緑が茂るステージが。木々の間にはドラムやアンプが横一列に設置され、主役であるアジカンの到着を観客同様に待っていた。いつしかビジョンに映し出されていた映像が海岸沿いの風景に切り替わり、ライブの始まりを察した5000人の観客はメンバーを迎えるべく総立ちに。そして2つのアニバーサリーを祝うような温かい拍手で、ステージに足を踏み入れた後藤正文(Vo, G)、喜多建介(G, Vo)、山田貴洋 (B, Vo)、伊地知潔(Dr)を歓迎した。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのバンドの現在の充実ぶり
横浜BUNTAIがある横浜はアジカン誕生の地であり、節目のたびにライブが行われているホームともいえる地。2日間にわたった「ファン感謝祭2024」のセットリストはファン投票をもとに、代表曲から隠れた名曲まで全27曲からなる大盤振る舞いの内容に。各地から足を運んだ5000人とライブの生配信を見守るファンは、自身の思い出や記憶をアジカンの楽曲に重ね合わせながら、1曲1曲を味わい尽くした。このレポートでは25日公演の模様を紹介する。
所属レーベル20周年記念ライヴで見せた、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのバンドの現在の充実ぶり ..
20代中盤のメンバーが橋の上で踊るMVを背に披露された「君という花」を区切りに、喜多、山田、伊地知が退場し、後藤は土手を模した細長いステージに向かう。階段を登り切った後藤はスタッフからアコースティックギターを受け取ると、開口一番に「最初に断っておきますが、1人で歌いたいと言ったわけじゃないですよ」とエクスキューズ。自分がいるステージが土手をイメージしたものであることを説明してから、「ソラニン」を穏やかに弾き語り始めた。「ソラニン」は2013年に横浜BUNTAIにほど近い横浜スタジアムで行われた「ファン感謝祭」の投票企画で1位を獲得した楽曲。浅野いにおのマンガを原作とした同名映画の主題歌として、浅野が作中に書いた詞にメロディを付ける形で誕生したエピソードを持つ。後藤は「詞を褒められるんだけど、俺が書いた詞じゃないんだよね」と笑いながらも、歌詞の言葉1つひとつを愛おしそうに歌い上げた。
東京・恵比寿リキッドルームからスタートしたTOUR 2008 ワールド ワールド ワールド、既に6本を終えたアジカン先生
あと君だけがいない街のOPでRe:Re:の新録版が使われて、アレ、めちゃくちゃアレンジされてたじゃないですか。だからリライトもめちゃくちゃアレンジされてるんじゃない?っていうのも不安の1つだった。
アジカンにフィーダーが楽曲提供。現在制作中のアルバムにも収録予定 ..
そしてアジカンがステージに入ってくる。ライブは「暗号のワルツ」から。意外なオープニング曲に、会場から驚きの歓声があがる。3rdアルバム『ファンクラブ』収録の繊細なアンサンブルのこの曲を1曲目に持ってくるとは。しかし繊細に感じたのも束の間、山田貴洋のベースがリードして、ぐんぐん力強さが増していく。続く「ブルートレイン」は伊地知潔のドラムが先頭を切る。途中、喜多建介がギターリフを弾くシーンで、後藤が2回ハンドクラップすると、オーディエンスはすぐ反応してそれに合わせる。“勢い”や“盛り上がり”だけを追ったオープニングではない。今日のセットリストは、何か強い意志に満ちていて、要注意だ。「20周年、おめでとうございます・・・ヤバい!! セットリストに“おめでとう感”がない(笑)。そんなこと忘れて、(アルバム)『ファンクラブ』からの曲をやりたいって思ってた。“暗号”から始めちゃいけないよね」と後藤。
「アジカン」後藤さん、高校生に演奏指導「こんなに変わるのか」 ..
「意外とカッコよかった」と後藤なりの賛辞が3人に贈られたところで、サポートメンバーのAchico(Cho / )とGeorge(Key / )がバンドに合流。そして「最初はチャラチャラしているやつだと思ってたけど、彼がアジカンにもたらしてくれた音楽的な進化は素晴らしいものだと思っています」という言葉を機に、伊地知にスポットライトが落ちる。まばゆい光を一身に浴びた伊地知は華麗なドラムソロで観客を唸らせ、トリッキーなリズムが象徴的な「ブルートレイン」へつなげる。6人のミュージシャンたちが放つ音が有機的に絡み合う「十二進法の夕景」、Georgeの奏でるシンフォニックな音色が祝祭的なムードを醸し出す「迷子犬と雨のビート」など、成熟したバンドサウンドがたっぷり響いた後半戦だったが、「Re:Re:」のイントロが鳴った瞬間に横浜BUNTAIの時は2000年代へと逆戻り。ビジョンにはかつてのアジカンのアーティスト写真が走馬灯のように投影され、過去と現在のアジカンがオーバーラップしていく。そこから「リライト」になだれ込むと、会場の熱気は爆ぜるように上昇。プリミティブな演奏と後藤の感情をむき出しにした叫びにも似た歌に合わせて、盛大なシンガロングが巻き起こり、強固な一体感が横浜BUNTAIを包み込んでいく。
今作は15年の時を経て、現在の視点からの楽曲5曲を追加。 ..
「いろんなことがありましたが、潔が入って25年。こういう場所に立てていることをうれしく思います。ステージの上での自分は、スーパーマンじゃないと思わされる。でも、この3人と出会って、自分の中の思ってもないところが開いていく感覚があって。本当にアジカンをやっててよかったなと思います」とメンバーを代表してこれまでの日々を振り返った後藤。だが、その眼差しはすでに未来に向けられており、「転がる岩、君に朝が降る」で彼は、これから先もアジカンが転がり続けることを示唆するように「僕らはきっとこの先も 心絡まって ローリング ローリング」というフレーズに力を込めた。
今を生きて、愛を鳴らし続けてきたアジカン。これからも変わらない4人だけの音を世界中に響かせてほしい。(山本 剛久之)
まずは“キューン20イヤーズオーディション グランプリ受賞者”のKANA-BOONが登場。4ピース・バンドで、なんの思惑もないド直球の音を出す。とてもクリーンなロックに感動していると、ボーカルの谷口鮪が話し出す。「僕が音楽をやっててくじけそうになったとき、アジカンの曲を聴いたり、インタビューを読んだりします。僕の道しるべであり、目標のバンドです。ここにいるみんなはアジカンのファンだと思いますが、ファンであることに関しては、みんなに負けない自信がある。バンドを結成して5年経って、でもまだアジカンのライブを見たことがない。アジカンのライブを見るときと、挨拶するときは、同じライブでと決めてた。だから今日、5年間の夢がかないました。次の夢は、アジカンと同じラインに立つことです」。会場から大きな拍手が巻き起こる。今日も大きな視野で音楽を愛する、アジカンならではのファンが集まっているようだ。
過去とか未来とかじゃなくて「現在」があるのが、すごい素晴らしいことだなと思う。 ASIAN KUNG-FU GENERATION
アンコールで後藤は自身が創立した、インディペンデントに活動するミュージシャンやアーティストに対して金銭的、技術的な支援を行うNPO法人「APPLE VINEGAR -Music Support-」を紹介し、スタジオ設立に向けてのサポートを呼びかける。そして、「この人たちがいなかったら、私の人生はなかったと言っても過言ではない」とメンバーをステージに呼び込み、“アジカンの新しい10年”にふさわしい鷹揚な新曲「MAKUAKE」をオーディエンスにプレゼント。さらに、アジカンと同じ時代を駆け抜け、日本のロックシーンの流れを変えた“戦友”である(チャットモンチー済)を迎え、「All right part2」をデュエットするこの日限りのコラボレーションも披露した。
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でものコメントとか見ると、「は変わった」だとか、「前の方が好き」みたいなコメントが多数見受けられてるの。そりゃあさ、個人の好みがあるかもしれない。でもな、決して悪い方向性には変わってないし、はこの12年で成長したんだなってメッセージが感じられて、再度言うけどめちゃくちゃ良かったなって思います。
このバンドの道のりはもちろん、現在の姿と、これからのこと… ..
このようなアジカン初心者の人に向けて、この記事では、アジカンについてや各メンバーの詳しいプロフィール、結婚しているメンバーはいるかなどを徹底的に解説します!
喜多建介) × GENERATIONS(白濱亜嵐、小森隼) 対談
サービス精神旺盛すぎる11年ぶりの「ファン感謝祭」は、「海岸通り」で穏やかな余韻を残しつつフィナーレへと向かっていく。心地いいフィードバックノイズが響く中で出演者全員が肩を組み、オーディエンスへの感謝の思いを伝えたあとは終演のアナウンスが流れる……本来はその予定だったが、拍手が鳴り止まずアジカンの4人はAchicoとGeorgeを伴って三度ステージへ。メンバーは「ここからはチケット代に含まれておりません」とうそぶきながらも、ダブルアンコールの発生に喜びを隠せない。そんな4人がラストナンバーとして選んだのは「少しずつ影が背を伸ばしても まだまだ終わりじゃないさ」と繰り返す「柳小路パラレルユニバース」。人生の折り返し地点を迎えてもなお、ロックバンドとして音楽を届け続ける意志を示す1曲を丁寧に奏で、「ファン感謝祭」を晴やかに締めくくった。