フォシーガと副作用について、この記事で解説したことをまとめました。


18.1作用機序
ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2は、腎尿細管に特異的に発現しており、近位尿細管でグルコースを再吸収する役割を担う主要な輸送体である。ダパグリフロジンは、SGLT2の競合的かつ可逆的な選択的阻害剤である。ダパグリフロジンは、腎におけるグルコースの再吸収を抑制し、尿中グルコース排泄を促進することにより、空腹時及び食後の血糖コントロールを改善する。
ダパグリフロジンの慢性心不全に対する薬理作用には、SGLT2阻害による浸透圧性利尿作用及び血行力学的作用に加えて、心筋線維化への二次的作用が関連している可能性がある。また、NLRP3依存性インフラマソームの活性化に対するダパグリフロジンの抑制作用が、心室への有益な作用をもたらす機序の一部である可能性が示された。
ダパグリフロジンの慢性腎臓病に対する薬理作用には、SGLT2阻害により、遠位尿細管に到達するナトリウム量が増加し、尿細管糸球体フィードバックが増強されることで糸球体内圧が低下することが関連している可能性がある。また、前記の作用が浸透圧利尿による、体液過剰の補正、血圧低下、前負荷及び後負荷の軽減等の血行動態の改善作用と組み合わさって、腎灌流を改善することが関連している可能性がある。
18.2SGLT2に対する阻害作用
Invitro試験で、ダパグリフロジンは、ヒトSGLT2を選択的に阻害し(Ki値:0.55nM)、その選択性はSGLT1(Ki値:810nM)との比較で約1400倍高かった。SGLT1は、腎尿細管のほか、腸内に存在してグルコース吸収に関与する主要な輸送体である。
18.3尿中グルコース排泄促進作用及び血糖低下作用
遺伝的糖尿病モデルのZDFラットにダパグリフロジンを単回経口投与した試験で、尿中グルコース排泄量の増加と共に血漿中グルコース濃度の低下が認められた。また、ZDFラットにダパグリフロジンを15日間反復経口投与した試験では、投与15日目の絶食下での尿中グルコース排泄量は用量依存的に増加し、投与8日目及び投与14日目にそれぞれ絶食下及び摂餌下での血漿中グルコース濃度は用量依存的に低下した。
ストレプトゾトシン誘発1型糖尿病ラットにダパグリフロジンを単回経口投与した試験では、投与後5時間まで血中グルコース濃度が用量反応的に低下した。
日本人2型糖尿病患者を対象とした第I相反復投与試験において、ダパグリフロジン10mgを投与したとき、投与1及び14日目の投与後24時間までの累積尿中グルコース排泄量は増加し、投与13日目のOGTT後の血糖値のAUC0-4hが低下した。
日本人1型糖尿病患者を対象とした第I相反復投与試験において、ダパグリフロジン10mgを投与したとき、投与7日目の投与後24時間までの累積尿中グルコース排泄量は増加した。
18.4心保護作用
ダパグリフロジンは、前糖尿病性及び糖尿病性心不全モデルマウスにおいて心機能パラメータ(左室駆出率、左室内径短縮率等)を改善した。また、糖尿病性心不全モデルマウスで心筋細胞の線維化及びアポトーシスを抑制し、心室リモデリングに有効であることが示唆された。


フォシーガの副作用に関連してよくある質問について解説しました。

“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。

バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝 (CVRM) は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、世界の何百万人もの患者さんの心血管系の健康と、治療を改善する革新的なサイエンスを継続的に提供し、CVRM疾患の自然経過の緩和もしくは抑制、将来的には臓器の再生と機能の維持の実現を目指しています。

フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

・60歳代男性。もともと服薬コンプライアンス不良で血糖値が乱高下していた。併用糖尿病薬はグリメピリド、ボグリボース、シタグリプチン。本剤投与約2カ月後、患者自身が低血糖症状を訴えて来院。血糖測定をしたところ160mg/dLで、低血糖の可能性は低いと判断、グリメピリドが中止された。4日後に倒れて救急車で搬送され、搬送先の病院で死亡した。死因不明。詳細調査中。

・60歳代女性。腰椎すべり症、高血圧、高コレステロール血症、骨粗鬆症を合併。併用被疑薬はイルベサルタン・トリクロルメチアジド配合剤、アスピリン、ニフェジピン、ピタバスタチン、アレンドロン酸。本剤開始50日後、自宅の布団の中で死亡しているのを家人が発見。死亡直前の服薬状況および死因は不明。

フォシーガは副作用が少なく、多くの研究・論文により医学的根拠があり、安心して使用できるお薬です。 ..

同じ5月に発売されたトホグリフロジン(デベルザ/アプルウェイ)も、承認日から発売開始4カ月後に当たる9月22日までの中間集計が10月6日に公開された。本剤での死亡例は1人。60歳代男性で、慢性心不全、低酸素症、発作性心房細動などを合併していた。本剤開始119日目、下痢・嘔吐が頻回に発現していたが水分摂取が不十分であり、脱水により高血糖昏睡が発現し死亡に至ったとみられる。脱水の原因として、本剤以外に、下痢、嘔吐、入浴による発汗、利尿薬併用が考えられた。

フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13

フォシーガ®の投与は保険診療下で行われますので、フォシーガの副作用による健康被害が.

これらの医薬品との併用により、フォシーガの効果が不安定になったり、副作用が起こりやすくなったりする可能性があります。
フォシーガには飲み合わせが禁止されている併用禁忌薬はありませんが、現在飲んでいる医薬品がある場合は必ず医師に伝えてください。

いずれのケースでも、SGLT2阻害薬の服用と死亡との因果関係は明確ではない。また、これらの集計は主に医療機関からの自発報告に基づくため、総投与患者数が明らかではない。そのため発現頻度は不明で、各SGLT2阻害薬間での比較も不可能だ。


副作用 | フォシーガ錠 | 小野薬品の薬を使用されている方へ

また、やについては、併用注意薬には該当しますがフォシーガとの併用自体は可能です。
併用することで、単体での使用以上の効果を得られることも期待できます。
ただし併用にあたっていくつか注意事項があるため、興味がある人はこちらの記事を読んで併用について正しい知識を付けてください。

・副作用により死亡した人の葬祭を行うことに伴う出費に着目して給付され ..

前提として、
栄養不足の状態や、体に不調が起きている状態でフォシーガを飲むと副作用が起こる可能性が高くなり、重症化もしやすくなります。

フォシーガの副作用で死亡することはある?死亡する可能性はほとんどない

利点①ですが、メトホルミンは血糖を下げる効果が十分に高く、用量が増えるほど効果も増え、HbA1c 1.0-2.0%低下させます4)。また、昔から使用されているため長期間使っても重篤な副作用がないことがわかっています(最近出た新しい薬は短い期間のデータしかないので、今後副作用が判明してくる可能性もあるのです)。

また、例えば昔から使われていて現在でもよく使用されるSU剤と比較したUKPDSという試験では、メトホルミンは微小血管病・心血管病・死亡率共にSU剤より少ないという結果でした5)。中国で行われた試験でもSU剤と比較し、下記のように心血管病の発症を減らしており、アジア人でも豊富なデータがあります6)

単純計算ではフォシーガを服用すると0.01%の確率で死亡することになります。 ..

②の忍容性ですが、薬の効果が高くても副作用で内服が続けられなければ意味がありません。メトホルミンの副作用は吐き気や下痢などの消化器症状がメインで、飲み始めた頃に出ることがありますが、内服を続けているうちに徐々になくなっていくことが多く症状も軽いことがほとんどなので、大抵の患者さんは継続できます。

って思う人もいるだろうけど、服用して副作用を感じた人も多いんだ。

フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回、経口投与のファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。研究により、心腎疾患の予防および進展抑制、ならびに各臓器の保護に対するフォシーガの有効性が示され、心臓、腎臓および膵臓の臓器間の基本的な関連性を示す重要な知見が得られました 1,12,13。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器の機能低下を引き起こし、全世界で主要な死因となっている2型糖尿病、心不全およびCKDを含む疾患の発症につながります 14-16

フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説

日本糖尿病学会などは、副作用事例の増加を受け「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」を8月29日に改訂発表している。今後、SGLT2阻害薬を投与する症例の選択や特に投与初期の経過観察に関して、より慎重な対応が要求される。

死亡例は以下の3人だった。 ・ 男性 60歳代 もともと服薬コンプライアンス不良で血糖値が乱高下していた。

例えばフォシーガは、1型、2型の糖尿病治療だけではなく、近年では心不全や腎臓病の治療にも使用されています。

どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1

DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1

[PDF] 世間を騒がせている 糖尿病の新薬ってどんなお薬なの?

また、体重減少効果があることから、ダイエット目的で飲む人も増えてきました。
フォシーガ単体での使用であれば低血糖のリスクが低いため、安全にダイエット効果を得ることができると人気が高まっているのです。

※ケトアシドーシスとは⾎液が酸性に傾く症状。多尿、嘔吐、腹痛などの. 症状が現れ、進⾏すると昏睡や意識障害をきたし、死亡する場合もある。

フォシーガは正しく安全に使用することで、多くの場面で効果を発揮する利便性の高い医薬品です。
フォシーガの心不全やダイエットへの効果については、別の記事で詳しく解説しています。
こちらもぜひ、あわせてご覧ください。

医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。 Page 2

CKDは、腎機能の低下を伴う重篤な進行性の疾患です(eGFRの低下、あるいは腎臓の障害を示唆する指標の変化、もしくはその両方が、最低3カ月間認められた場合と定義されています 4。CKDを発症する最も一般的な原因疾患は、糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎です 10。CKDは高い有病率や、心不全や若年死をもたらす心血管イベントリスクの増加に関与しています。CKDの最も重篤な状態は末期腎不全(ESKD)と呼ばれ、腎障害および腎機能低下が進行し、血液透析や腎移植を必要とする状態となります 2。CKD患者さんの多くはESKDになる前に心血管系の原因によって死亡しています 11。現在、日本におけるCKD患者数は、約1,300万人と推定されています 6

[PDF] SGLT-2 阻害剤で死亡 4 人、因 果関係は不明 市販直後調査で

糖尿病治療やダイエットなど、多くの場面で有効的な効果を発揮するフォシーガ。
安心して使用できるよう、副作用についてしっかりと正しい知識を身につけておきましょう。

素5LでSpO2:92%(挿管,NPPVは患者と家族の希望 ..

副作用の発症に気を付け、正しい飲み方を守れば安全に使用することができます。
医師のもとでフォシーガを飲んでいる人は、その指示に従って飲んでください。