【データ4】iPhone指数(平均賃金に占めるiPhone 15価格)


米アップル社は日本時間の9月13日、iPhoneの新機種「iPhone15」を発表しました。最安機種(容量128GB)の日本発売価格はこれまでで最も高額な12万4,800円です。昨今の「円安」が影響したとみられます。他方、アップル社の本国アメリカでは「インフレ」が進んでいますが、その影響はどの程度及んでいるのでしょうか。過去のiPhoneの日米の販売価格と為替相場の推移から検証します。


IPhone (上段=税抜│下段*=税込 2022年7月値上げ)

[図表1]は、iPhone8(2017年9月22日発売)以降のiPhoneの価格推移を、その時々のドル⇒円相場の値とともにまとめたものです。

iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでは、先代モデルからそれぞれ1万円価格が上昇している。

米国でも日本でも今年はiPhoneの値段は変わらず 799ドルのiPhone 16は12万4800円で、1ドル=140~145円計算

IPhoneの販売価格については、アップル社が発売当時、日米それぞれの公式HPで公表した最安機種の価格を記載しています。また、為替相場は発売された月の終値の平均値(日本銀行の統計による。2023年9月分は9月12日の終値)を記載しています。

このうち、まず、「iPhone11」以降のバージョンの最も基本的なモデルについて比較してみましょう([図表2]参照)。

「iPhone 15」では「iPhone 14」から価格が上昇、「ドル/円」は

ICT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)は、世界38の国・地域(以下、国と記載)を対象にiPhoneの販売価格を調査し、その結果を発表した。本調査では2023 年9月12日(現地時間)に米国で発表、9月22日に発売開始されるiPhone 15シリーズを中心に各国のアップルオンラインストア(以下、アップルストア)の価格を比較分析した。対象モデルはiPhone 15シリーズからiPhone 15 128GB(以下iPhone 15)、iPhone 15 Plus 256GB(以下iPhone 15 Plus)、iPhone 15 Pro 512GB(以下iPhone 15 Pro)、iPhone 15 Pro Max 1TB(以下iPhone 15 Pro Max)の4モデル、加えて2022年9月発売のiPhone 14 128GB(以下iPhone 14)及び2022年3月発売のiPhone SE第3世代 64GB(以下iPhone SE3)の計6モデルを対象とした。比較分析はアップルストアによる直販価格に各国通貨と円の為替レートを用いた円換算ベースの金額とした。

なお、アップルはiPhone 15の発表と同じタイミングでiPhone 14/14 Plusの価格改定を実施しており、iPhone 14で7000円、14 Plusで1万円値下げされている。

「新しいiPhone」を少しでもおトクに入手する技 円安ドル高で

アメリカでの価格をみると、2019年9月発売の「iPhone11」は699ドルで、2020年11月発売の「iPhone12」は799ドルと、100ドル値上がりしています。その後、2021年9月発売の「iPhone13」、2022年9月発売の「iPhone14」、そして2023年9月発売の「iPhone15」と、799ドルのまま据え置かれています。

これに対し、日本での販売価格は、一貫して値上がりし続けています。「iPhone11」(2019年9月発売)の699ドルから「iPhone12」(2020年11月発売)の799ドルへの値上がりはさておき、「iPhone12」以降、アメリカでの販売価格が799ドルのままであるにもかかわらず、「iPhone12」は8万5,500円、最新機種の「iPhone15」は12万4,800円と、1.46倍にもなっているのです。


iPhone 歴代の価格推移(ドルと円)を一覧表でまとめてみた

調査の結果、iPhone 15シリーズの日本販売価格は、iPhone 15(124,800円)、iPhone 15 Plus(154,800円)、iPhone 15 Pro(204,800円)、iPhone 15 Pro Max(249,800円)で、iPhone 15を除く3モデルは38の国・地域の中で最安、iPhone 15は中国に次いで2番目に安い国となった(データ1)。iPhone 14(112,800円)は同じく中国に次いで2番目、iPhone SE3(62,800円)は最安であった(データ2)

アップルが新型iPhone発表、最上位機種「Pro Max」は100ドル値上げ

為替レートをみると、「iPhone12」が発売された2020年11月は1ドル=104.40円なのに対し、「iPhone15」が発売される2023年9月は1ドル=147.03円(9月12日の終値)と、1.41倍に達しています。このことから、値上がり分は、ほぼ、為替相場が円安ドル高になった影響であることがわかります。

円安に翻弄された「iPhone 13」 ようやく発売当時の価格に

本稿では、iPhone 15シリーズとiPhone 14シリーズの発表時の価格を比較して掲載する。なお、米ドル/円の相場を終値で比較すると、2022年9月13日は約144円に対し、2023年9月12日は約147円となっている。

(4)iPhone当選に見せかけた有料サイト登録・課金に関する相談

例年通りであれば、新しいiPhoneの発売まであと2カ月を切った。どのようなモデルが登場するのかは未知数だが、どうせ機種変更するなら新モデルが出てからと考えている人は少なくないだろう。実際、他のスマホに比べファンの多いiPhoneは、発売直後に一部モデルが品薄になってしまうことも珍しくない。

【高い?】次期iPhone SE、6インチOLED搭載で価格499ドルか

一方で、円安ドル高や物価高の影響もあり、iPhoneの価格は年々上がり続けている。直近では、2023年7月に当時販売中だったiPhone 14シリーズの価格を当時のレートに合わせる形で改定しており、その後発売されたiPhone 15シリーズは上がったままの為替レートがベースになっていた。

「iPhone 16」シリーズ日本価格まとめ 前モデルと値段変わらず

2023年9月発売のiPhone 15の販売価格は124,800円で日本は2番目に安い国であった。最安は中国(122,429円)、3番目は香港(130,170円)、4番目はアップルが本社を構える米国(132,731円)、5番目は台湾(135,909円)となった。日本以外の平均は153,518円で日本よりも約28,700円高く、最高値のトルコ(277,772円)は日本の2.2倍となっている。

アップル、中国でiPhone最大300ドル強値下げ 華為に対抗

米国での価格は、iPhone 15が799ドル~、iPhone 15 Proが999ドル~と先代のiPhone 14から据え置かれている一方で、日本での提供価格はそれぞれ11万9800円~→12万4800円~、14万9800円~→15万9800円に価格が上昇している。

おもしろいドル柄のiphoneケース 11/13/14 Pro Max用

実際、2020年に発売された「iPhone 12 Pro」は128GB版が10万6800円だったが、2023年の「iPhone 15 Pro」は15万9800円にまで上がっている。アメリカではどちらも999ドルと価格を据え置きにしているため、いかに円安の影響が大きいかがわかる。

日本のiPhone 16シリーズの価格は世界と比べて安い? 高い?

為替レートは、1年前より、さらに円安ドル高が進行しているため、新モデル発売に合わせて値上げする可能性もありえない話ではないだろう。

アップルがわが国でのiPhoneなどの値上げに踏み切ったのは、ドル高の影響で計画していた収益を確保することが難しくなったからだ。

13日未明に発表されたアップル(Apple)の「iPhone 15」シリーズ。さまざまな新機能や性能向上とともに注目されているもののひとつが、日本における価格だ。

「iPhone 15」の価格、円安を大きく反映--たった2年でここまで高価に

ここまで値上がりしてしまうと、なかなか手を出しづらいのも事実だ。ただし、これはあくまで“定価”の話。iPhoneを購入する際に“裏技”を駆使することで、1割から2割程度、出費を抑えることも可能だ。また、下取りを駆使することも重要になる。ここでは、そんなiPhoneのお得な買い方を紹介していきたい。

アップルが新型iPhone発表 価格帯は799ドルから1199ドル(9/13)

Appleの次期iPhone SE(第4世代)に関する新たな情報が浮上しました。Phone Arenaが伝えています。著名リーカーのIce Universe曰く、2025年春頃の発売が予想されるこのモデルは、大幅な進化を遂げる可能性があるそうです。

【衝撃】iPhoneは実は「値上げ」していなかった! 円安 ..

iPhone 15シリーズの発売時価格とPhone 14シリーズの発売時価格を比較して値上(値下)率を算出した。日本では、iPhone 15/iPhone 15 Plusが5,000円、iPhone Pro/iPhone Pro Maxでは10,000円、それぞれiPhone 14シリーズより高くなった。値上率はともに4.2%となる。なお、米国における現地販売価格はiPhone 15では829ドルでiPhone 14から据え置きとなった。最も高いiPhone 15 Pro Maxも1599ドルで同様に据え置きとなった。iPhone 15の現地通貨による価格比較の結果では、昨年調査対象外のベトナムを除く37カ国中8カ国が値上げとなり、その中に日本も含まれる。19カ国が値下げとなった。特に欧州のユーロ圏では5%の値引きとなった。iPhone 14とiPhone 15の発売価格の設定については、為替レートが影響していると推察される。

iPhone Xが「1000ドル」「超品薄」になる必然 有機ELパネルの供給量が十分ではない

iPhoneはアップルにとって売上高全体の約半分を占める最大の稼ぎ頭で、1時間23分にわたった今回のイベントの主な焦点だった。同社は米国とインド、中国、カナダ、日本を含む40カ国余りで15日に最新モデルの予約受付を開始する予定を明らかにした。製品はその1週間後に消費者と店舗に届き始める。同社はiPhoneの最新基本ソフト(OS)である「iOS 17」を今月18日にリリースする。