毒を持つハブやコブラにかまれても、マングースは平気なのでしょうか?
コブラやマムシのような毒ヘビと実際に対峙することがあるマングース。一部のマングースはヘビ毒への耐性を持ち、毒の影響を受けにくくなっています。突然変異によってヘビの神経毒が受容体と結合しにくくなっているため、同サイズのほかのどうぶつと比べて毒が効きにくいのです。とはいえ、まったく毒が効かないわけではありません。毒ヘビの天敵と呼ばれる理由は、果敢に攻撃する勇気と機敏な動きにあります。マングースは毒ヘビに威嚇されても猛然と立ち向かいます。その際、素早く動いてヘビの攻撃をかわし、鋭い歯で頭に噛みつきます。毒に耐性があるからではなく、こうして俊敏に立ち向かっていくことで勝利をおさめているのです。
毒ヘビはマングースにとって恰好の獲物ではなく、危険を伴う厄介な相手です。遭遇してしまえば闘って食べることもありますが、逃げ出すこともあります。積極的に狙うことはまずありません。通常はずっと狩りやすい鳥のヒナや卵、虫やネズミなどを食べています。
マングースの、コブラやハブの天敵になった理由や、毒についてご紹介します。
毒ヘビとネズミの天敵というイメージから、19世紀から世界中でマングースを本来生息していない地域に導入する動きがありました。しかしながら、結果としてヘビやネズミを駆除できなかったばかりか、在来の希少な野生動物が獲物となって数が減ってしまうという問題が起きました。例えばハワイでは、1800年代にサトウキビ農園のネズミ対策としてマングースが導入されました。ところが、ネズミよりもハワイの在来の鳥が食べられて激減してしまい、ハワイ諸島の多くの島で現在も問題となっています。フィジー諸島やカリブ海の島々でも同様の結果に終わっています。
こうした経緯から、マングースは国際自然保護連合による「世界の侵略的外来種ワースト100」のリストにも入っています。
1910年、沖縄島にもハブ対策としてガンジス川河口からマングースが導入されました。当時、ジャワマングースと考えられていましたが、後に遺伝子解析によってジャワマングースの亜種とされていた、体が一回り小さいフイリマングースであることが判明。マングース科の分類が変わり、フイリマングースが種として独立したため、沖縄にいるのは「フイリマングース」となりました。フイリマングースは南アジアに分布、昼行性で単独で行動し、地上の巣穴で暮らします。黄白色の毛に黒~褐色の毛が混じるのが特徴です。
沖縄でもフイリマングースがハブの天敵となることはありませんでした。まず、フイリマングースは昼行性、ハブは夜行性のため、鉢合わせること自体がほとんどなかったのです。そればかりか、ヤンバルクイナやオキナワキノボリトカゲなど絶滅危惧種を含む固有の野生動物が食べられてしまい、数が減ってしまいました。対してマングースは適応して増え続けました。最初に持ち込まれたのは十数頭でしたが、2003年の調査では3万頭ほど生息していると推測。2000年から環境省と沖縄県が防除対策を始めたことで、現在は数が激減。在来の野生動物の数は回復してきています。
ハブを襲うこともあるので天敵と言うことはできますが、マというのが実情です。
奄美大島には、1979年に沖縄からフイリマングースが持ち込まれました。ハブやネズミ対策が目的でしたが、ここでも島固有の希少なアマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどが捕食され、数が減ってしまいました。フイリマングースは島で増殖し、最も多いときで1万頭ほどいたと推測されています。島の絶滅危惧種を守るために、奄美大島でも2000年から本格的な防除対策が始まりました。マングース探索犬も加わり、ワナによる捕獲が続けられたのです。その結果、2018年の1頭を最後に、現在(2024年7月末時点)まで捕獲数ゼロが続いています。この成果と慎重なモニタリングの結果を受けて、2024年9月に根絶宣言が出される予定です。在来の野生動物の数も回復してきていることが確認されています。
マングースが毒ヘビと闘って仕留めることは世界中で昔から知られていて、アラビアの寓話にも描かれています。イギリスで1894年に発表された短編小説集「ジャングル・ブック」の中に、この寓話をもとにしたお話もあります。マングースが狂暴なコブラから人間の一家を救うというストーリーになっています。
・マングースはハブの天敵ではあるが、リスクが高いので率先して襲うわけではない
積極的に毒ヘビを食べると信じられて世界中に持ち込まれ、生態系に悪影響を与える外来種となってしまったマングース。こうした事態は人間によって起こされたことです。これからの環境問題や野生動物との共存を考えるとき、反省点として忘れてはならない存在といえるでしょう。
一方で、世界には絶滅が危ぶまれているマングースもいます。マングースというだけでお騒がせな外来種と決めつけず、世界のさまざまな種類のマングースを見守っていきたいですね。
ずんぐりした体に短めの手足。鼻が平たく、耳が短くなったコアラのようなお顔のウォンバット。コアラやカンガルーほど知名度はありませんが、愛らしい動きや驚きの生態から…
マングースとコブラ、究極の戦い! (Mongoose Vs. Cobra)
沖縄や鹿児島・奄美大島などに生息するハブの漢字表記の一つに「飯匙蛇」がある。飯匙(はんし)はしゃもじで毒ヘビ特有の三角の頭の形容らしい。「マングースと飯匙蛇の試合 マン君の大勝利」。こんな見出しが躍ったのは1910年4月の琉球新報紙だ▲動物学者の渡瀬庄三郎博士がインドから29匹を沖縄に持ち込み、試験的にハブやネズミを捕殺させた。ネズミはサトウキビに被害をもたらし、毒で命を奪うハブは島民に恐れられた。駆除が狙いだった▲博士はマングースがコブラに勝つショーを見たそうだが、思いつきではなかった。米国の学会でカリブ海のジャマイカがネズミ退治に導入し、サトウキビを大増産させたと聞いたという▲当時は最新の知見。世界各地で模倣された。それが遠い将来に想定外の事態を生むのだから科学は恐ろしい。夜行性のハブ退治には役立たず、貴重な在来種が捕食されている実態がわかり、マングースは一転、駆除の対象になった▲79年に沖縄から導入した奄美大島での「根絶宣言」にホッとする一方、人間の都合で本来の生息地から移された「外来生物」に同情したくなる。在来種が危機に陥ったのは日本だけではない。ジャマイカなど西インド諸島でも駆除が試みられてきた▲ただ、難易度が高く、過去に根絶に成功した最大の島は約1平方キロの無人島という。約700倍の奄美大島での成功は勇気づけられる先例だろう。経験を世界で生かし、外来生物をこれ以上増やさないことがせめてもの供養か。
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マングース · 危険生物 · 生き物 · 動物 · 毒ヘビ · 有毒 · 哺乳類 · 爬虫類 · 威圧
小型で毛のふさふさとしたマングースはヘビの殺し屋にはとても見えません。しかし,著述家R・O・ピアースは,「恐らくヘビの最大の天敵は……マングースであろう」と言います。ピアースはさらにこう述べます。「このおちびちゃんほど,その小さな体の中にいちずで真の勇気を一杯に詰め込んだ野生動物はほかにいないに違いない。……マングースがヘビを攻撃する話は余りにも有名である」。
て帰り目下県下で試験中のものでマングースは印度にゐる時によくコブラ.
非常に勇敢なこのマングースとは,一体どんな生き物なのでしょうか。マングースは,アフリカやアジアやヨーロッパ南部に広く分布する大きな科に属します。小型の哺乳類で,幾つかの属があり,40を超える種が存在します。体長がわずか30㌢余りのミナミコビトマングースから,東南アジアに住む体長1.2㍍のカニクイマングースに至るまで,大きさは様々です。大半は足が短く,長くて毛深いしっぽがついています。長い胴は粗い毛で厚く覆われ,色は灰色か褐色です。耳は小さく,鼻先はとがっているのが普通です。
「ヒャン」(コブラ科) 神経毒を持つコブラの一種。奄美大島にのみ生息 ..
単独で生活する夜行性のマングースもいれば,50匹もの群れで生活するキイロマングースのような,群居して昼に出歩くマングースもいます。マングースの住みかはと言うと,主に岩場の裂け目や地中の穴です。時には自分で穴を掘ることもありますが,大抵は他の動物が捨てた穴を引き継ぐだけです。マングースは,空になったアリやシロアリの塚に引っ越すことでも知られています。
元々は毒を持つ危険なハブを退治させる為に輸入されて来たマングース ..
マングースは食肉目マングース科の仲間の総称。アフリカから南アジア、東南アジアにかけて広く生息しています。30種を超える種類があり、生息地や生態は種によって異なります。大半は陸生ですが、半水生や樹上性のものも。大規模な群れで行動するものもいれば、単独行動をするものもいます。一般に体はイタチのように細長く、足は短め。鼻先がとがり、耳は丸い形をしています。毛色は茶色や灰色が多く、シマ模様が入る種もあります。おもな食事は昆虫や小型の哺乳類、鳥、卵、ヘビやトカゲ、サソリ、ミミズなど。時には草を食べることもあります。好んでよく食べるものも種類や生息地によって異なります。一部の種は毒があるサソリやヘビも食すことがあります。適応力や繁殖力が高いことでも知られています。
毒のあるキングコブラのヘビとマングースが戦う、噛む、攻撃するマスコットのイラスト。レトロな黒と白のスタイルで孤立した背景に正面から見た。
マングースは比較的無害に見えるかもしれませんが,誤解しないでください。マングースは抜け目がなく,大胆で,すばしっこい捕食動物です。卵や果物だけでなく,カブトムシなどを含む昆虫類,イモムシ,カタツムリ,トカゲ,カエル,カニなどを食べる種類もあります。マングースは頭が良く,ずる賢いところがあります。例えば,シママングースは後ろ足で立ち上がって,それから横向きに倒れることによって芝居を打つと言われています。何のためにですか。好奇心の強いホロホロチョウを近づけておいて,捕まえるためです。
沖縄の毒ヘビといえばもちろんハブ。そのハブのショーが見られるのがハブ博物公園。言い知れぬ緊張感をいだきながら、いざハブ博物公園へ。
しかし,こんな小さな生き物が恐るべきコブラと闘って本当に打ち負かすことができるのでしょうか。南アフリカの著述家ローレンス・バン・デル・ポストは,自著「狩猟家の心」の中でヘビとマングースの典型的な対決の様子を次のように描写しています。「頭からしっぽまでの長さがせいぜい13インチ(約33㌢)で,高さが5インチ(約13㌢)ほどしかない[マングース]が,長さ6フィート(約1.8㍍)のコブラの挑戦を受けて立つのを目にした。マングースが次々に巧みで素早いフェイントをかけると,コブラは繰り返し攻撃を仕掛けるが,ほんのわずかな差で捕まえることができない。そこで,マングースが突進し,コブラの首の後ろを掴まえて,すぐに背骨まで噛み砕いてしまった」。
自身か「P-39 エアラコブラ/OI-2」に攻撃を行う敵ユニットに【毒レベル1】状態を付与する(4ターン)。 ..
小さなマングースが宿敵を打ち破ることができるのは,電光石火の早業でヘビの攻撃をかわす能力に加え,この上ない自信と勇気があるからです。
コブラやニシキヘビを食べたり、家畜のヒツジやヤギも襲って食べることが知られており、毒 ..
それにしても,マングースはヘビの毒に対する免疫のようなものを持っているのでしょうか。必ずしもそうではありません。しかし,多量の毒がないとマングースを殺すことはできません。ある権威者に言わせると,マングースを殺すにはウサギの場合のもの毒薬が必要です。マングースがヘビに噛まれて死ぬことはめったにありません。
マングースがハブとの戦いを避けた理由がこれ。マングースが餌にしてるコブラやクサリヘビにはピット器官が無い。ハブはピット器官で探知しちゃう。
地道な活動が功を奏し、奄美大島は18年4月を最後に捕獲ゼロが続いており、同省は今年中にも「根絶宣言」を出す方針だ。山原地域も捕獲数がピークの10分の1に減り、26年度までの根絶を目指す。バスターズの田場早苗さん(43)は「ヤンバルクイナの鳴き声がいろんな所で聞こえるようになった」と喜ぶ。
毒ヘビの中ではキングコブラに次ぎ、2.5m~4.5mにもなる。 名前 ..
しかし,マングースが毒ヘビを死ぬことは時々あります。それもそのはず,勝利者のマングースはこの危険な敵を殺した後,それを頭から食べ始めるのです。「インターナショナル野生生物百科事典」はこう述べています。「何匹かの[マングース]が死んでいるのが発見され,死体解剖の結果,マングースが食べたヘビの毒牙が胃壁に刺さり,血液の中に毒が流れ込んでいたことが判明した」。
マングースはコブラに勝てない〜 鬼上司は部下を甘く激しく愛する
ところがコブラを殺すマングースも,クサリヘビを殺すことに関しては,それほど上手ではありません。一つには,マングースはクサリヘビの毒に対する免疫を持っていないからです。それに,クサリヘビはコブラより素早く攻撃する能力を持っています。
沖縄の定番⁉️新ハブとマングースショー見たよ@おきなわワールド
しかし,マングースは生まれながらにどう猛であるとは結論しないでください。それどころか,中には飼い慣らされて,愛らしく頭の良いペットになっている種類もあるのです。著述家ブルース・キンロックは自著「マングースの魅力」の中に,自分がペットにしているパイパという名のシママングースについて愉快な記録を残しています。 茶目っ気たっぷりで,芸もやって見せるパイパはいつもその家族を楽しませました。マングースがよくやる芸の一つを最初に見た時,家族はおなかがよじれるほど笑いました。キンロックは起きたことをこう描写しています。
(なお、肝心のハブ対策はハブが夜行性、マングースが昼間に活動するという生息 ..
ほんの一滴が命取り。ケープコブラの毒は、ブラックマンバのものより致死率が高いと考えられています。