シンガポールドル/円(SGDJPY)のチャート、相場の状況と今後の見通し


為替の面では、シンガポール・ドルは、通貨危機が起きる直前までは、対米ドルレートで大体 1.4で安定的に推移しており、通貨危機以降はだんだん弱くなり、97年10月には1.56、1.55という42カ月ぶりの安値をつけ、約12%下落した。バーツ大下落以降、アジア各国では25%とか30%という暴落をしていたわけだが、当初シンガポールドルの下げは大きくなかった。


シンガポールドル/円(SGD/JPY) FX為替レート・チャート

なお、シンガポールは世界有数の金融センター(金融業において中心的な役割を持つ都市や地域)ゆえに物価や賃金の上昇に直面しやすく、日本と比較する対象としては極端すぎるとの見方もあろうが、その他の東南アジア諸国の通貨と比較しても、円の下落幅は突出しているのが実情だ【図表1】。

3つのパラメーターの中で、最も一般的に調整されるのがスロープだ。シンガポール・ドル高が進めばインフレを抑える力が強くなることから、シンガポール・ドルの上昇加速は金融引き締めに等しい。

2005年の経済成長率は3%台後半になるものと見込まれている(政府見通し3.5~4.5%、民

【図表1】日本円(緑線)および東南アジア諸国の通貨の名目実効為替相場(NEER)の推移。

実質GDP成長率は、93年、94年は二けた以上の伸びを示し、96年から少し下降ぎみではあったが、そこそこの成長を遂げており、バーツの暴落があった97年も、四半期ごとの成長率は 8.5%、10.7%、 7.6%であった。98年第1四半期が前年同期比約 6.2%となっている。

シンガポールドル/円(SGD/JPY) の外国為替レート、チャートを10分更新で配信しております。

多くの識者たちが説明するように、世界的なドル高が円安の真の要因だとするなら、円と同じように大幅下落に見舞われている通貨がいくつかあってもいいはずだ

しかし、上の東南アジアの名目実効為替相場を見ても分かるように、そのような通貨は見当たらない。例えば、2014年のクーデターから軍事政権の影響下にあり、経済低迷を指摘されるタイですら、名目実効為替相場は上昇基調にある。

シンガポールドル、金融引き締め観測を背景に2024年の最高値を更新

97年7月のタイ・バーツの混乱を機に、アジア全体に、「コンテェイジョン」という言葉がはやっていたが、アジア通貨全般がどんどん売られていき、いわゆるアジア経済危機が始まった。シンガポールには当初、ファンダメンタルズが非常に堅固であったので、その影響があまり及ばず、影響は軽微ではないかと言われていた。

米国の大統領選挙でトランプ氏が勝利するなか、シンガポールは世界貿易への依存度が高く、次期大統領のより重商主義的な政策による困難に直面する可能性が高いことから、外的要因がもたらす影響について慎重な見方をしている。新たな関税の脅威は貿易の伸びを鈍らせ、シンガポールのマクロ経済全般に打撃を及ぼす可能性がある。加えて、アジアはドル高による悪影響を受ける可能性があり、これによって資本フローが鈍化して、金利が上昇し、イールド・カーブがスティープ化するかもしれない。


これらリスクが完全に顕在化しなかった場合の通年の経済成長見通しとして、1.0~3.0%を予想している。

今日は、アジア通貨危機以降のシンガポールの経済・金融情勢、特に、経済混乱を克服する工夫がどのようにされているかということを中心にお話ししたい。

シンガポール金融管理局(MAS)は 4 月 14 日、半期に一度の通貨政策見直しを ..

2025年は経済成長が緩慢になると予想されることから、MAS(シンガポール金融通貨庁)はSGDNEER(シンガポールドル名目実効為替レート)の傾きを緩やかにすることで金融緩和を検討するかもしれない。これは、より緩和的なスタンスへのシフトを意味し、流動性環境を改善して、貿易の鈍化から生じる経済成長減速の影響を和らげるのに役立つだろう。

場ではシンガポールドルが対ドルで小幅に上昇する場面も見られた。

貿易加重の為替レートは「政策バンド」として知られるレンジ内での推移が許容されている。つまりMASはシンガポール・ドル相場の誘導調整で、スロープ(相場上昇ペース)と政策バンドのレンジ幅、政策バンドの中心値水準という3つのパラメーターを持つことにる。

また、シンガポール通貨庁(MAS)は、シンガポールドル相場の金融政策のレビュー ..

金融政策が引き締められれば、シンガポール・ドルはより速いペースで値上がりし、インフレは弱まり金利は低下する。投資家にとって、米ドルなど他通貨に対しシンガポール・ドルで資産を持つ対価が少なくて済むからだ。

通年の経済成長率は政府見通しの 6.5〜7.5%の上限寄りになると予想した。

水準で比較すると、円の名目実効為替相場はシンガポールドルのそれより4割程度低いわけだ。

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シンガポールの金利を決めるのは主に海外の金利とシンガポール・ドルに対する市場の見通しだ。例えば18年4月時点で、シンガポールの1年物金利スワップレートは米ドルより0.73ポイント低く、これは低めのシンガポール金利に対する穴埋めとして、シンガポール・ドルが今後1年で米ドルに対し0.73%値上がりすると見込まれていることを示唆している。

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政府が一歩先んじた対応を打ち出すことで、アジア通貨危機を無難に乗り切れるのではないかと見られていた。ところが、シンガポールは、金融や物流の面を中心に東南アジア地域のハブとしての役割を担っているので、周辺諸国における景気減速の影響がじわじわと及んできた。

見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、

通貨の相対的な実力を測る指標で、物価の格差を加味しない「名目実効為替相場(NEER)」の変化を見ると、2022年初頭を起点にして、8月末時点で日本円が約15.1%の下落、シンガポールドルは約9.4%の上昇となっている。

米ドル円、カナダ・ドル円、シンガポール・ドル円の為替ヘッジコストは、金融引き締め観測の高まり ..

日本とシンガポールのアイスコーヒーが等価になるためには、1シンガポールドルが現在の108円から67円まで下落しなくてはならない。そうなってはじめて、約5.8シンガポールドルのアイスコーヒーが約390円で買えるようになる。

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2025年に向かうなか、当社では引き続き「ニュー・シンガポール」シナリオを有望視している。シンガポール建国50周年記念式典が行われた2015年に初めて打ち出したこのコンセプトは、イノベーション(革新)、適応性、グローバルな適合性を基盤にしたシンガポール経済の将来を表している。また、これはシンガポールが世界の主要輸出国としての地位を確立することに成功し、金融・貿易仲介の重要なハブとしての役割を果たすことを示している(チャート1、2)。

シンガポールドル、小高い GDPが予想比上振れ | 為替ニュース

シンガポール・ドルは、通貨バスケットを用いた管理変動制だ。通貨バスケットの構成通貨は開示されておらず、シンガポールの主要貿易相手の通貨から成ることしか分からない。最も大きなウエートは米ドルとマレーシア・リンギット、中国人民元、ユーロ、円だろうとオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は推計する。

通年の CPI 上昇率見通しは 0.5〜1.5%としている。 【シンガポールGDP成長率の推移(四半期ベース、前年同期比)】 (単位:%)

日本の貿易収支はそのあたりを端境期に赤字が常態化、もしくは黒字が稼げなくなっていくのだが、当時はまだ日本が貿易赤字国に転落するイメージまでは存在していなかった。その段階での円相場が1シンガポールドル=67円という水準で、それがフェアな円相場の価値だと考える向きはさすがに少数派だろう。

ル市場は、政府が総額330億シンガポールドル(約2.5兆円)の「第4弾」の経済対策を発表したことや経済

物価格差を加味した実質実効為替相場(REER)について、例えば2000年初頭から2023年7月までの変化率を見ると、円は53%の下落、シンガポールドルは31%の上昇を記録している。

ドル円見通し 1月5日夜高値に迫る、円の独歩安感も拡大(24/01/11)

シンガポールの金融政策は少し奇妙かもしれない。たいていの国や地域では、中央銀行が政策金利を動かすと、それに伴い為替相場が変動し得るが、シンガポールではその逆だ。シンガポール通貨庁(MAS)が4月と10月に開く政策決定会合で議論するのは政策金利ではない。シンガポール・ドル相場だ。

【米国株】2025年の見通しと投資戦略、S&P500は7,000ポイントを予想.

シンガポールの成功は、確立されたサービス産業だけでなく、絶え間ないイノベーションにもある。シンガポールは、初期の積み替え港からダイナミックなグローバル・サービス・ハブへと成長した。同国の競争力の維持は、グローバル経済の最前線に留まり続けるための革新および適応能力にかかっている。金融サービスや運輸に代表されるサービス経済における主要セクターは今後も持続可能な高リターン、ポジティブなファンダメンタルズの変化、そして成長をもたらすとみている(図表1)。これらのセクターは、市場の継続的なアウトパフォームとリターンの実現に不可欠である。

る見通しである。グループ会社においても、現状の計画から大きく乖離 ..

特にこの1~2年について言えば、シンガポールドルと円の実質実効為替相場はほぼ真逆と言っていいような動きを示している【図表2】。