先週の為替市場では、週初に1ドル152円直前と年初来の最高値までドル高円安が進んだが、週末にかけては1ドル149円台まで円が買い戻された。


外貨投資を考える際、米ドル投資を考える人も多いだろう。米ドルは世界の基軸通貨で、主要決済通貨でもあり、有事でも安全な資産の一つだと考えられている。分散投資として外貨投資を始めるにはドル円投資が最適だろう。ドル円相場には「8年周期」が存在していることは広く知られている。詳しく解説していこう。


円高、円安とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan

ドル円には8年周期が認められる。ちょうど8年前後で以下のようにドル高・円安がピークをつけているのだ。

ドル円は1982年10月に278円台と80年以降の最高値をつけた。82年10月の月中平均は271円33銭だった。ソ連がアフガニスタンに侵攻し地政学リスクが高まり、有事のドル買いが進んだ。その後ドル円は反転、1985年9月のプラザ合意でドル安誘導政策が取られたため、1988年11月にはドル円は120円台まで売られ当時の過去最安値をつけた。11月の月中平均は123円16銭だった。

一方で日銀が利上げ路線を継続する結果、日米金利差が縮小に向かうことを主因として、ドル円は円高基調になると見ている。 ..

日本政府は、急激な円高で日本の輸出企業が大きなダメージを受けることを避けるために、景気対策として超低金利政策を推進した。これが世界景気の拡大および日本のバブルを助長することとなった。ドル円は1990年4月には160円35銭まで買われ、4月の月中平均は158円50銭と約7年6ヵ月ぶりの高値を付けた。

90年以降は日本のバブルが崩壊し円高が進行した。1995年4月にはドル円は一時79円台と80円を割り込み当時の史上最安値をつけた。4月の月中平均は83円53銭だった。90年代後半には、日本の銀行の不良債権が拡大し金融機関が相次いで破綻し、アジア通貨危機も起こったこともあって円安が進むことになる。ドル円は1998年8月には147円台を付け、1990年4月以来、約8年4ヵ月ぶりの高水準となった。

米ドル/円 時系列データ:外国為替 | マーケット情報 | 松井証券

90年代後半のアジア通貨危機後から2000年台初にかけてITバブルで世界的な景気拡大局面があった。世界景気拡大でドル安が進み、1999年11月には101円台の円高を付けた。月中平均では1999年12月の102円61銭が円高のピークとなった。2001年に米同時多発テロが起きたことで、ITバブルは完全に崩壊する。ドルは売られたが円も売られたため、ドル円は比較的狭いレンジでの動きだった。2007年の世界的な景気拡大局面にあわせて、ドル円は2007年6月には122円64銭と約8年10ヵ月ぶりの円安をつけた。

この10年ほどでエネルギーの海外依存度は高まりました。iPhoneに代表されるようなデバイスも輸入が増えています。一方、日本の輸出競争力は低下。貿易収支は赤字となることが増えました。その分、円安メリットは薄まり、一方、輸入コストの上昇は強ま

国際市場において、日本の通貨である円の相対的価値が過去のレートや政治の ..

2008年にはリーマンショックが起きドルが急落した。2011年10月にはドル円の史上最安値である75円台をつけた。月中平均でも76円72銭と過去最低を更新した。日本政府はリーマンショックによる世界的な景気縮小に対し、2013年以降、アベノミクスとして超低金利と円安政策を推し進めた。日本が低金利を続ける一方で、いち早くリーマンショックから回復した米国が利上げをはじめたことで、日米金利差の拡大からドルは買われた。2015年6月には125円81銭のドル高をつけた、6月の月中平均は123円70銭で約8年1ヵ月ぶりの円安だった。

ドル円の8年周期は、主要通貨のサイクルの中ではもっとも信頼性が高いともいわれている。この周期は景気のサイクルと連動しているという見方が主流だ。また、8年周期が投資家に周知されており有名なため、投資家がそのサイクルに導かれているのではないかとの指摘もあるようだ。


【米国市況】S&P500再び最高値、ドル一時145円台-PCEに注目

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が54.4%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は23.9%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△30.5%ポイントと前月の△34.8%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後の米ドル/円相場は、米10年債利回りが16年ぶりの水準に上昇したことで146円台を回復したが、前週に付けた年初来高値の146.55円前後を超えられなかった。伸び悩んだとはいえ高値圏を維持したことで、個人投資家の米ドル/円に対する強気スタンスも維持されたと見られる。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が155.00円、最安値が135.00円となり、高値の平均値は147.81円、安値の平均値は141.86円であった。高値の中央値は147.00円、安値の中央値は142.50円だった。前回調査時との比較で実勢レートが5円前後切り上がったにもかかわらず、高値中央値は前回調査から2円の上昇にとどまった。一方、安値中央値は前回調査から5円上昇した。

12月は月足でのニュージーランドドル高、ユーロ高、トルコリラ/円での円高に警戒!また、日足では年末にかけた円安 ..

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、46.7%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は21.1%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△25.6%ポイントとなり、前月の△28.9%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後のユーロ/円相場は、円安主導で15年ぶりに159.49円前後まで上昇したが、米ドル高・ユーロ安の影響で伸び悩んだ。そうした中で、個人投資家の強気度合いがやや低下しており、投資家の間で高値警戒感がじわりと高まりつつあるようだ。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が165.00円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は159.89円、安値の平均値は154.69円であった。高値の中央値は160.00円、安値の中央値は155.39円であった。前月調査時から実勢レートが2円前後切りあがったのに合わせて予想中央値も2円程度、ユーロ高・円安方向にシフトした。

【2024年前半】豪ドル円(AUD/JPY)の今後の見通し・予想

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、31.2%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は30.2%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△1.0%ポイントとなり、前月の△25.4%ポイントからプラス幅が大きく縮小した。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、豪7 月雇用統計が冴えない結果となったことで92円台後半まで弱含んだが、円安主導で下げ渋った。豪中銀(RBA)の利上げ打ち止め観測などから豪ドルの上値の重さが目立つ中、個人投資家の豪ドル強気・円弱気の見通しが後退したと見られる。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が100.00円、最安値が85.00円となり、高値の平均値は95.29円、安値の平均値は91.51円であった。高値の中央値は95.00円、安値の中央値は92.00円だった。前月調査時から実勢レートが2~3円程度切り下がる中、予想中央値の下方シフトは1~2円前後にとどまった。

2023年1月時点では、約88円で推移していましたが、2023年11月には今年最高値となる約98円に到達しました。 ..

同年3月の東日本大震災後、日本は甚大な被害に見舞われたにもかかわらず、円高が進んだ。経済的な影響が大きければに動いてもおかしくないが、当時は、日本の保険会社が保険金の支払いに手元の円を増やすため、海外の資産を売って円買いを進めるのではないかという思惑もあり、円高につながった。10月には1ドル=75円32銭の戦後最高値に達した。

ドル・ユーロなど全9通貨の外国為替相場チャート表です。最新の為替レートや過去 ..

1995年4月19日、1973年に変動相場制が導入されて以来、円の最高値となる1ドル79.75円を記録しました。

ドル円の理論値。日本の企業物価指数は、 2020 年基準。 米国の同指数は 1982 年 ..

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、48.6%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は19.6%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△29.0%ポイントとなり、前月の△24.4%ポイントからプラス幅がやや拡大した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は英7月小売売上高の落ち込みを受けて184円台半ばまで弱含む場面もあったが、円安主導で2015年11月以来の186.77円前後まで上伸するなど堅調に推移。英中銀(BOE)の追加利上げ期待も相まって個人投資家の英ポンド強気・円弱気の見通しがやや高まったと見られる。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が195.00円、最安値が160.00円となり、高値の平均値は187.36円、安値の平均値は181.32円であった。高値の中央値は187.00円、安値の中央値は182.50円で、予想中央値は前月調査から3~4円前後、英ポンド高・円安方向にシフトした。なお、実勢レートは前回調査時から4~5円程度上昇した。

インバウンド消費は、2024 年 1‐3 月期に 6 兆 4,972 億円となり、過去最高を記録した。

その後、外国人投資家が円を売り、日銀が当時、史上最大規模の為替介入を行ったことなどで、円は急速に下落。9月には100円台まで戻しました。

東京為替:ドル・円は高値圏、上昇基調を維持 | マネーポストWEB

この円高記録は24年後の2011年10月31日に破られることになりますが、このときは1ドル75.54円で円の史上最高値を記録。現在もこの記録は更新されていません。

結論を言っておこう。今、1ドルが145円なのは、1949年4月23日にGHQが1ドル=360円と決めたからなのだ。

【1995(平成7)年4月19日】東京外国為替市場で1ドル79.75円を記録。当時として史上最高値

金価格が史上最高値 2025年に2300ドル予想 利下げ期待

今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が46.0%で最も多かった。次いで「円」が21.5%で、その後、「英ポンド(8.2%)」、「メキシコペソ(6.2%)」、「ユーロ(4.7%)」、「豪ドル(3.7%)」と続いた。「米ドル」の回答割合は前月の42.0%から上昇した一方、「円」は23.7%からやや低下した。「米ドル」と答えた理由について自由記述形式で尋ねたところ「依然としてアメリカ経済が強いから」、「リセッション(景気後退)懸念が後退しているから」などと米景気の堅調を指摘する声が挙がった。また、「金利が高いから」、「まだ年内に利上げの余地がありそう」などとして金利面での優位性を理由に挙げる向きも多かった。

過去最大の円高としては2011年10月31日の1ドル=75円32銭がある。

世界経済を揺るがしたが起きた08年当時、円はで「安全資産」と評価されていた。日本が巨額の経常黒字を稼ぎ続けてきたことで、世界最大の対外債権国になり、国際的な円の信認が高まっていたからだ。1ドル=110円だったは「有事の円買い」で瞬く間に100円を割り込み、それ以降、円高傾向が続いた。11年には発の欧州をきっかけに、円はさらに買われた。