円安急進の可能性も ドル円に節目か 日米金融政策の見通しは?
この結果から、今回0.50%の利下げを行ったものの、今後の2回の会合では各0.25%程度の利下げにとどまる可能性が高いと推測されます。つまり、今回は大幅な利下げを行ったものの、今後は急速な利下げは行わないという見方が広がり、ドル安を期待していた人々にとってはやや期待外れの結果となりました。
[PDF] FRB 利下げ転換後のドルサイクルとドル円相場の行方
会合後の記者会見でパウエル議長は、今回の0.50%の利下げはFRB(連邦準備制度理事会)の強い決意を示すものだと強調しました。しかし同時に、今後も同じペースで利下げを続けると考えてほしくないとも述話しました。つまり、最初に大きな決意を示しつつ、その後はより慎重なペースで進めるという方針を示唆したのです。
この一連の動きを受けて、今回の米利下げ自体は大幅であったものの、今後の米利下げペースは緩やかになるという見方が広がりました。その結果、ドルの買い戻しが起こり、ドル円相場も142円台に戻ってきています。
スク選好のドル高」局面で利下げした場合は小幅な調整利下げに止まり、ドル相場
確かに、市場は年内に合計1.5%の利下げが行われるのではないかという期待を持っていました。しかし、その期待が裏切られたことで、目先はドル売りのポジションを持っていた投資家が買い戻しに動く可能性があります。ドル円相場で言えば、143円台まで上昇する可能性もあります。
しかし、ここからが重要なポイントです。同時に発表されたドットチャート(FOMCメンバーの金利予想)を見ると、2024年末のFFレート予想の平均値は4.375%となっています。これは現在から見ると0.50%程度の利下げにとどまることを意味します。
ドル円相場155円後半 12月FRB利下げ確実視も、トリプルレッド懸念
しかし、冷静に考えると、この決定で明らかに米利下げサイクルに入ったことは確実です。3か月間で1%もの金利低下がほぼ確実となった状況では、金利差を目指した円売りが継続することは考えにくいでしょう。一時的な円安やドル高は起こり得ますが、トレンドとして円売りが続くことは難しいと言えます。
したがって、基本的な戦略としては、その後の金利差縮小を見込んだドル円の戻り売り、あるいはクロス円の戻り売り、さらには全体的なドル売りのポジションを構築することが重要になるでしょう。
2025年に1%の利下げを行うとの見通しが示された。金融市場の反応は総じてみれば冷静で、大きな
メキシコペソ円に関しては、一時期7円を割り込むなど売り圧力が高まっていましたが、最近は7.38円程度まで戻してきています。しかし、これは下げ過ぎた反動による戻りであり、新たな上昇トレンドに入ったとは考えにくい状況です。
アメリカでFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されました。
今回のFFレート(政策金利)は0.50%の引き下げとなり、これによりFFレートは4.75%-5.00%となりました。直近の市場予想では、0.50%の引き下げを予想していた人が約6割、0.25%の引き下げを予想していた人が約4割でした。0.50%の引き下げという結果を受けて、金利が下がり、ドルが安くなるという展開となりました。
17日の外国為替市場で円相場は円安ドル高に振れ、一時1ドル=150円台まで下落した。8月1日以来、約2カ月半ぶりの円安水準となる。
外国為替市場で円安が進行し、円相場は一時1ドル=154円60銭台をつける場面がありました。アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が、政策金利を0.25%引き下げると発表。FRBはアメリカの経済が引き続…
米利下げなのに、円高から一転ふたたび円安に…!米大統領選がどう転んでも「ドル高・円安圧力」と「物価高」は続くといえる理由 ..
0:00 今回のダイジェスト
0:44 FOMC会合の結果と市場の反応
1:25 ドットチャートと今後の米金利見通し
2:20 パウエルFRB議長の発言とその影響
3:00 為替市場への影響と今後のドル円展望
3:58 長期的な為替相場の見通し
4:58 メキシコペソ円の動向
5:40 【PR】口座開設特別キャンペーン
為替市場】25年後半のドル円相場は、FRB利下げ終了で円安基調に
10月に入り、本稿執筆時点では米9月雇用統計、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(9月17~18日開催分)、米9月CPI(消費者物価指数)、新規失業保険申請件数(10月5日終了週)、そして米9月小売売上高などが立て続けに公表されている。既報の通りだが、いずれも米国経済の堅調さを示す内容だった。
NY外為市場=ドル/円下落、FRBは利下げ継続の見通し | ロイター
今後の上昇も7.5円程度までにとどまり、その後再び下落する展開も予想されます。以前のように金利差を狙ってメキシコペソ円買いを安心して行える状況ではないということを付け加えておきます。
ドル・円は110円前半、リスクオン地合い継続-利下げ観測でポンド軟調
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
[PDF] 過去の米利下げ局面をなぞるドル/円と上放れ中 の日経平均
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
1.米国は予防的利下げ局面へ、ドル/円に調整余地. ジャクソンホール会合における講演で. パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議.
よって現時点の議論に大きな意味があるとは思えないが、ドル円相場の視界不良を晴らすという観点からも簡単なプレビューはしておきたい。
ドル円 米利下げ幅は果たして如何に、激しい変動も(9/18夕)
次ページでは、11月のFOMCの政策金利動向の予測をしつつ、来年以降の金利動向、ドル円相場について検証する。
【為替】米利下げ見通しで考える円高シナリオ | 吉田恒の為替デイリー
アメリカが利下げに転じた一方、日銀は経済・物価が見通し通りなら利上げするスタンスを改めて示した。ただし、「金利差縮小で円高」と連想するのは早計だ。
今後の米利下げは、日米金利差米ドル優位・円劣位縮小を通じて、どれだけ米ドル安・円 ..
04年慶大経卒。JETRO、日本経済研究センター、欧州委員会経済金融総局(ベルギー)を経て08年よりみずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)。著書に『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』(日経BP社、24年7月)、『「強い円」はどこへ行ったのか』(日経BP社、22年9月)、『アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの』(日経BP社、21年12月)、『ECB 欧州中央銀行: 組織、戦略から銀行監督まで』(東洋経済新報社、17年11月)、『欧州リスク: 日本化・円化・日銀化』(東洋経済新報社、14年7月)、など。TV出演:テレビ東京『モーニングサテライト』など。note「唐鎌Labo」にて今、最も重要と考えるテーマを情報発信中。
ドル円相場は 153.44 で取引開始。週初 16 日は、特段材料のないな
9月17~18日に開催されたFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)は、政策金利であるFF金利誘導目標を5.25~5.50%から4.75〜5.00%へ0.5%pt引き下げることを決定した。
円相場 一時140円台半ばまで値上がり FRBの利下げ受け | 株価・為替
この利下げをもって円高局面の号砲も鳴ったのかどうかという照会が非常に多いので、筆者なりの考察を伝えておきたい。
米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、主要政策金利は据え置く一方、年内3回の利下げを行うとしていた従来予想を1回に引き下げた。
筆者はアメリカ経済の現状と展望を踏まえれば、利下げは0.25%ptが妥当と予想していたが、パウエルFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)議長の会見を見る限り、「本当は0.25%ptで十分だが、7月にやらなかった分を加味して0.5%ptにした」というロジックが垣間見られた。
第595回 ~FOMC 0.50%利下げは、ドル円には序の口~ ..
04年慶大経卒。JETRO、日本経済研究センター、欧州委員会経済金融総局(ベルギー)を経て08年よりみずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)。著書に『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』(日経BP社、24年7月)、『「強い円」はどこへ行ったのか』(日経BP社、22年9月)、『アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの』(日経BP社、21年12月)、『ECB 欧州中央銀行: 組織、戦略から銀行監督まで』(東洋経済新報社、17年11月)、『欧州リスク: 日本化・円化・日銀化』(東洋経済新報社、14年7月)、など。TV出演:テレビ東京『モーニングサテライト』など。note「唐鎌Labo」にて今、最も重要と考えるテーマを情報発信中。
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具体的にパウエル議長は今回の利下げ幅を「後手に回らないというわれわれの決意」と表現し、また「新しい利下げペースと考えるべきではない」とも述べている。さらにはベースシナリオのイメージとして「われわれは利下げを急いでおらず、ゆっくりと中立金利水準に戻していく」とも加えている。
22日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の段階的な政策金利引き下げの観測から、ドル買い地合いは継続の見通し。
こうした情報発信に基づく限り、今後の利下げが0.25%ptペースに戻る公算は大きく、それゆえに会合後の為替市場ではドル買いが優勢となっている。