THE MARKET:《ドル・円》ハリス氏勝利ならドル高に 宇野大介
11日午前の東京市場でドル円は急落。朝方、142.44レベルで取引の始まったドル円は、序盤は142円台前半で方向感なく推移しました。しかし、10時に米ABCテレビでのトランプ前大統領とハリス副大統領のテレビ討論会が始まり、20分ほど経過したところでハリス副大統領の優勢が次第に明らかになったことから、「逆トランプトレード」でドル円は急落。同時間帯に日銀中川審議委員が、タカ派的な発言をしたことも一部で円買いの要因とされていますが、ドルインデックスの下落、ユーロドルの急上昇が同時に起きていることから、討論会の内容を受けてのドル売り要因が大きかったものと思われます。ドル円は、一時141.51の安値をつけた後141円台後半でのもみあいに転じ、東京時間正午現在は141.80レベルでの取引です。(12:30現在は安値を141.30まで拡大)
FRB利下げはハリス氏に追い風 トランプ氏再選なら1ドル150円も
FRBが0.5%ptの利下げを決めた。これは大統領選においてハリス氏に有利に働く。米政策金利の動向はドル円の為替レートに影響を及ぼす。ハリス氏勝利なら1ドル120円、トランプ氏再選なら150円となり得る。みずほ証券の小林俊介チーフエコノミストに聞いた。
さらに「2024年11月5日に行われる米大統領選挙で『ハリス氏』が勝利した場合、ドル円相場はどうなると思いますか」と尋ねたところ、「影響はあまりない」が40.8%で最も多く、「米ドル高・円安が進行」が28.9%、「米ドル安・円高が進行」は28.1%であった。「その他」は2.3%だった。
【米国市況】ドル全面安で152円台、ハリス氏リードの調査-株反落
2つの選挙で円安加速 ~衆議院選挙と米大統領選挙~ | 熊野 英生
巡る思惑から大幅なドル高・円安が進行するおそれ。 トランプ氏は大規模減税や関税引き上げなどの政