豪ドル高100円台 中国経済に期待 RBA利下げ見通し変わらず


豪ドル相場を見ていくなら、中国経済を把握しておくことは非常に重要です。


豪ドル円相場は2か月ぶりの100円台を記録。中国経済への期待とオーストラリア国内の物価上昇懸念が材料視されている。

OANDA証券では、初心者の方でも取引を始めやすいよう1通貨から取引を行えます。
たとえば1豪ドル95円とした場合、約4円から取引を始めることが可能です。

長期間続く下落トレンドは、この乖離率修正のために起きたと考えられます。2024年後期になると5年MA乖離率も縮小したものの、未だに豪ドル円が「上がりすぎ」であることは否めません。

【通貨】外為:豪ドル、100円90銭前後と大幅な豪ドル安・円高で推移

また、豪ドル円は2024年に52週MAに複数回割り込み、12月時点ではさらに大きく下回っています。52週MAとは過去1年の平均価格のことで、相場の動きが52週MAよりも上なら上昇トレンド、下なら下降トレンドと判断できます。

これはドル円が161円まで上昇した歴史的円安の影響が大きかったと考えられます。そのため、2024年8月以降にドル円が暴落すると、豪ドル円も引っ張られることとなり、90円割れ寸前となる暴落を見せました。

今週の豪ドルは、目立った経済指標発表が無かったなか、4日につけた高値100円43銭を上回り一時100円83銭まで買われる場面が見られた。

2003年~2023年の過去20年間、豪ドル円はどのような要因によって推移してきたのか、以下で詳しく見ていきましょう。

現在も様々な世界情勢のリスクが残されていますが、地政学的に見ても豪ドル相場は安定しており、5年後・10年後も比較的低リスクな通貨であると言えるでしょう。

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

最後に、ここ最近の最高値更新で注目度が再び高まっている、仮想通貨(暗号資産)のアノマリーも紹介します。

が公開する店頭外国為替証拠金取引月次出来高の通貨ペア取引金額(2023年11月時点)では、ドル円・ポンド円に次いで豪ドル円が第3位となっています。


対豪ドルで 14年 12月以来の安値 一時 100円 40銭近辺

これを見ると、12月は陽線の出現回数が日経平均とTOPIX、米国のS&P500、カナダのトロント総合指数、欧州のSTOXX50(ユーロ・ストックス50)、ドイツのDAXで20回中14回、さらに英国のFTSE100は16回と、が確認できます。

【2024年7月24日】豪ドル/円の見通し 中銀会合がカギを ..

鉄鉱石や原油が上昇すると、豪ドル円も上昇しており相関関係が見られます。
資源の価値が上昇すれば豪ドルにも追い風となるので、コモディティ市場にも注目しておくと良いでしょう。

外為14時 円相場、150円台後半に下げ幅拡大 対豪ドルは100円接近

また、2024年12月時点では、オーストラリアとアメリカの2年債の金利差は約0.2%の豪ドル劣位となっています。金利差が小さいほど為替相場は動きにくくなるため、2024年の豪ドル米ドルに大きな動きが見られなかったのは必然と言えるでしょう。

(12/25)相場見通し。米ドル円に新たな節目、円安トレンド終了の条件 / 豪ドル円予想 / トルコリラ金利予想

レンジは0.63~0.69米ドルと小幅のレンジを維持しており、ドル円の大きな変動とは対照的な動きを見せています。

中国経済の鈍化や需要減少が起きると、オーストラリアへの輸出が減少し、豪ドルは下落する可能性があります。 豪ドルの高金利政策とその影響

2024年は豪ドル/米ドルは、2023年に続いて終始方向感のない動きを見せることとなりました。

【2024年最新版】豪ドルが今後100円を超える見通しを徹底解説

さらに、今年の最終営業日となる30日は、陽線の出現確率がユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルで81%、豪ドル/米ドルで71%と高く、米ドル/カナダドルは19%、米ドル/スイスフランは14%と低いので、ここにも「米ドル安」のアノマリーがあります。

資源国通貨として人気; 世界6位の取引量; 高金利通貨 · 豪ドルの主な相場変動要因

これは、冒頭で紹介した為替と同様、12月には保有ポジションの整理や調整の動きが強まるほか、年明け以降の上昇を見越した買いが入りやすいといった時期的な影響もあって、株高になりやすいと考えることもできそうです。

9月末の豪ドル/円はどちらに動く? 個人投資家の見通しは ..

豪ドルを保有するなら、長期的な価格の見通しや経済状況を把握しておかなければなりません。

豪ドルの急騰材料はコレだ!100円までの上昇シナリオと予想を解説

これを見ると、12月はまず、1日に陽線の出現確率が英ポンド/米ドルで74%、豪ドル/米ドルで77%、ニュージーランドドル/米ドルで82%と高く、米ドルが基軸通貨(分子側)の米ドル/スイスフランでは7%、米ドル/円で27%と低いことから、「米ドル安」のアノマリーがあります。

【見どころ解説!】豪ドル/円 辰年最後の買い場探し?(津田隆光)

本日は豪10月小売売上高が発表される。豪州の家計消費は豪政府による減税策や電気代補助の恩恵もあり底堅く推移している。ただ、前月(9月)は季節外れの大雨の影響もあり、前々月(8月)と比べて家計消費はわずかな増加だった。本日発表される10月分は支出が抑えられた9月の反動から前月から0.4%増加すると市場は予想している。ただし、コロナ禍以降、豪州の小売売上高はブラックフライデーのセールイベントが開催される11月に大きな伸びを示す傾向があるため、10月は支出が必要最低限に抑えられる可能性もある。市場はRBAの利下げ開始は来年の4月以降と予想しており、基調的なインフレ率(CPIトリム平均)がRBAの目標レンジ2~3%を上回っている現状では、仮に豪10月小売売上高が市場予想を下回る弱い結果となったとしても、豪ドル相場へ与える影響は限定的となりそうだ。
豪ドル/円の日足チャートを見ると、①ローソク足が雲の下、②転換線が基準線の下、③遅行線がローソク足の下、と三役逆転が発生している。テクニカル的には一段の下落の可能性があることは留意しておきたい。

との金利差が徐々に縮小することが見込まれます。 (出所)ブルームバーグ (期間)2019年1月1日~2023年12月29日

また、27日も陽線の出現確率がユーロ/円で92%、スイスフラン/円で96%とかなり高く、英ポンド/円は78%、豪ドル/円は73%、ニュージーランドドル/円は77%と、主要な通貨ペアの多くで陽線の出現確率が高い「円安」のアノマリーが確認できます。

100円40銭前後と大幅な豪ドル安・円高で推移(株探ニュース)

12月はいくつかの日で円安の傾向が確認できますが、特に注目したいのは26日と27日です。上の表を見ると、26日は豪ドル/円とニュージーランドドル/円で陽線の出現確率が100%と、過去20年間で取引が行われていた日はすべて陽線が出現していたという、非常に強い「円安」アノマリーがあります。

豪ドル/円や豪州(オーストラリア)には、以下の特徴があります。 豪ドルや豪州の特徴

たとえば、豪ドルの金利が10%、日本円の金利が0%とします。
1年間100万円を運用すると、豪ドルは110万円に増えますが、日本円は100万円のままです。
ほとんどの方は、豪ドルで運用をしたいと考えるでしょう。
金利差の拡大が続けば、更に豪ドルへ資金が集まりやすくなります。
日本円を売って豪ドルを買うという行為が増え、その結果、2023年のような豪ドル高円安が発生するのです。

NY外為市場=ドル2年ぶり高値、FRBの「タカ派的利下げ」受け

政策金利の今後の動きが、このような不安定なものとなることはさすがに考え難い。しかし市場の見通しは、好悪材料が混在していることから安定していないようである。

38915円超え!豪ドル/円も100円トライ!?(津田隆光)

この結果、オーストラリアの金融政策に関する市場の見通しは、利上げ、利下げ、据え置きが入り混じる状況となっている。金利先物市場から導かれる今後の利上げ・利下げの確率をみると、6月は利下げ期待が少数派ながら優勢であるが、8月は逆に利上げ見通しが優勢である。そして9月には利下げをほぼ織り込むところまで大きく期待が進んでいるが、11月には現水準に戻る見通しとなっている。

【ポイント】 ・先週は、米FRBのタカ派的利下げ、日銀のハト派的見送りで米ドル/円が上昇 ・主要株価指数は総じて軟調な展開

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。