USドル/円の為替レートの推移(2021年1月~2024年11月)


外国為替取引を簡単に言うと、二国間の異なる通貨を交換する取引のことです。日本円を米ドルや豪ドル、ユーロ、ポンド、スイスフランなど外国の通貨と交換するのはもちろん、米ドルとユーロ、豪ドルとポンドなど日本円を介さない取引も含まれます。


第57回「日米金利差とドル円レート」 知るほどなるほどマーケット

「円高」や「円安」、「1ドル=●●●円」など、外国為替相場に関する話題やニュースは、よく耳にすることのひとつですよね。「米ドルなど海外通貨に対する日本円の価値」ということは何となく分かると思います。ですが、実際このような為替相場(為替レート)は、どのようにして決まっているのでしょうか? レートを左右する外国為替取引の仕組みなどをご紹介します。

ですが、それではさまざまな取引レートがありすぎて困ることが生じます。例えば、企業の株価は基本的にその国の通貨で値段付けされます。日本の企業ならもちろん円です。ところが、海外の投資家などが、日本の企業の株を買いたい時に、米ドルや豪ドル、ユーロなどに換算すると幾らなのか? といったことを知る必要がありますが、ある一定基準に基づいたレートがないと価値が分かりにくくなります。

木内登英の経済の潮流――「1ドル150円を巡る市場と当局との攻防

為替レートは、一般的に「クロスレート」という方法で計算されます。これは、米ドルを基準通貨として各国の取引レートを相対的に計算するというやり方です。

外国の通貨(ドルなど)の価値に比べて円の価値が高くなることが「円高」、反対に低くなることが「円安」である。

例えば、円相場が1ドル=100円から1ドル=90円になれば、円の価値が上昇したことになるので「円高」と呼ばれ、1ドル=110円となれば、「円安」と呼ばれる。

円高、円安は政治的経済的要因によって外国為替市場における円への需給が変化することで生じる。円高では輸入品が安くなり、物価を下げる効果があるが、円高が続けば輸出産業は苦しくなる。

戦後日本は長い間1ドル=360円の固定為替相場制であったが、1973年以降は変動為替相場制となった。過去最大の円高としては2011年10月31日の1ドル=75円32銭がある。

ニューヨーク,シカゴ,ロサンゼルス,ハワイへ旅行ですか? 1アメリカ・ドルを現在の外国為替レートで日本円(JPY)に計算します。

といった取引がされている場合、ドルをベースに円とユーロの為替レートを計算します。つまり。この例の場合は「0.8ユーロ=100円」とし、

前述の通り、外国為替取引は、例えば円という通貨の価値を出すと言っても、米ドルやユーロ、豪ドルなどさまざまな通貨と取引されています。つまり、それぞれの取引で円の価格(価値)がバラバラなのが基本です。それでは、現在の円の価値はとても分かりづらくなります。また、取引通貨すべてを基準にして為替レートを出そうとすると、膨大な数の組み合わせが必要となります。

ドルと円の価格は、日々変動しています。今持っているドルや円がいくらになるのか?を計算するフォームを作ってみました。 ドルから円.

例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替するとします。が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになります。しかし、もし為替相場が1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり、また、1ドル=125円であれば、1万を125で割った80ドルになります。これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより多くのドルを取得できるので、円高ということになります。逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになります。

海外旅行に行ったことがある方なら、出発前に円を来訪国の通貨に両替した経験があると思います。そして、帰国後に円に戻す際、為替レートが出発前と変わっていると「儲かった」とか「損をした」といった経験をお持ちでしょう。外国為替取引も、基本的にはこの「両替」と同じだと思えば、もっと身近に感じられると思います。円の価値=日本経済の強さを示す重要な指針のひとつでもある外国為替レート、今後さらに興味を持ってみると「日本の今」がよく分かると思います。