一般的に言えば、ドルと米国債利回りは「順相関」、ドルと米国債の価格は「逆相関」の関係にある。


今はドル高・円安になって為替はプラスになっていますが、過去に投資した方は為替、ドル/円は割安に投資できました。つまり、どのタイミングで米ドル社債に投資したとしても、結局、そのような時は社債の価格は高いことが多いので、その時に投資したとしてもドル高・円安になったとしても、債券の価格は下落していますので、トントンになっているわけです。米ドル/円は一番右側のように確かにドル高・円安にはなっていますが、債券の価格はものすごく割安になっているので、今投資する方は為替的に不利ではありますが、債券価格的には割安な状態、有利な状態で投資することができます。不利な状態で投資しているということでは全くないわけです。


ドル円と日米の5年債利回り格差に注目 / ドル円 目先の焦点

米ドル/円がドル高・円安にいくのと同程度、逆に下がっています。このチャートをよく見ていただくと分かるように、米ドル/円がドル高・円安にいく時は、ドルの社債も価格が下がり、逆にドルが円高にいく時はこの社債の価格は上がっているわけです。ですから、これは逆相関になっていると言えます。米ドル/円レートとドル建ての社債の価格は逆相関になっていますので、ドル円がドル高・円安にいく時は社債の価格が下がり、逆に円高にいき、ドルが下がり安くなっている時は社債の価格が上がるというような逆の動きをするということになっています。直近の昨日の米ドル/円の数値を見ると、過去2年の間に青色の米ドル/円のチャートはプラス30%ドル高・円安になっています。社債のETF価格はマイナス31%下落しています。

皆さんご存知かと思いますが、米ドル/円レートは過去2年でスタート時が110円でした。そこからアメリカのインフレが高まり金利が上がるに伴って、米ドル/円はドル高・円安に推移しているのが分かります。2年前のスタートが110円でしたが、今では右上のように145円程度になっています。一方で、米ドル社債のETFの価格は、米ドル債券の価格を反映した指数を見ると、ものすごく下がっているのが確認できます。

以上の点に鑑みれば、今後米日 2 年国債利回り差とドル円相場との相関関係が

青色のチャートは米ドル/円レートで、数値は右側です。オレンジ色のチャートは米ドル長期社債ETF価格の推移で、数値は左側にあります。いずれも過去2年のものです。これをほぼ同じスタート地点に並べて比較しています。

本日のテーマは、「米ドル債券投資で為替のタイミングを気にしなくていい理由」です。アメリカの利回りが高いため、米ドル債に投資したいという方が増えていますが、一方で、ここ2年余りの間に急速に米ドル高・円安になったことが気になり、米ドル債投資に二の足を踏んでいる方がものすごく多くいらっしゃいます。「為替が気になる」「米ドル高・円安すぎる」「もっとドルが安くて円高の時に米ドル債に投資したい」と考えている方が非常に多い状況です。最近はこのようなご質問をよくいただきますので、それにお答えする内容にできればと思います。

焦点:ドル/円と米金利の相関、今は10年より5年 金融政策がテーマ

日米金利差が少し動く程度では、過度な円高にはなりづらいと思います。まして、足元では米政策金利の引き下げ観測は少し後退したところです。それを受けて、米長期金利(米10年物国債利回り)も水準を上げています。

この2つのチャートを見ていただくと分かるように、かなり逆相関に動いていますので、仮に今の状態で米ドル建ての社債に投資したとして、ここからドル高・円安にいって為替がプラスになったとしても、その時は逆に社債の価格は下落しますので、結局トントンになります。今、ドル建て社債に投資して、逆にドル安・円高になったとして、為替がマイナスになったとしても、社債の価格は上昇している可能性が高いわけです。ですから、結局、ドル建ての債券に投資する方にとっては、為替のタイミングをいくら気にしたとしても、債券の価格で調整されて、最終的にはプラスマイナスゼロになることが多いので、これが米ドル債券投資で為替のタイミングを気にしなくていい理由になるわけです。

図6は、ドル円の日足チャートと米国2年債利回りの推移。 非常に高い相関性が存在する。 (図6:ドル円/白・米2年債利回り/オレンジ)

今後、日米金利差が1~2%台に縮小しないと、米ドル/円相場が100~120円ぐらいのレンジになることは見えづらいと思います。アメリカ経済の回復など、足元のトレンドが続くなら、米ドル/円相場は130~150円ぐらいでの推移が続くでしょう。

それぞれの時期についてコメントすると、1つめの時期にはリーマン・ショックなどがあり、QE(量的緩和)が始まりました。2つめの時期には、東日本大震災がありました。3つめの時期にはコロナ禍が含まれています。4つめの時期はアメリカ経済がコロナ禍のあと回復し、また、AI革命のあった時期でした。


円は上昇へ、日米国債利回り格差との逆相関強まる-95円も可能か

●主に2022年以降、日米短期金利差が4%に近い時期に、米ドル/円相場は140円近辺でした。一方、同じぐらいの金利差でも2006~2008年の米ドル/円相場は100~120円台ぐらいのレンジで推移していました。

オンの円安が強まったためです。その結果、⽶ドル円は過去1年間の日⽶5年国債⾦利差との相関に⾒合う

●日米1年物国債の利回り差が3%のところを見てみてください。米ドル/円は100~140円というとても広いレンジ内にあることがわかります。それ以外の金利差のところを見ても、米ドル/円の水準はかなり大きな幅があります。つまり、短期金利差による為替の説明力はそこまで高くないということです。

欧米長期金利の反転上昇は異例に低い水準からの修正局面とも受け取れるが、この間、

●このグラフは日米の1年物国債の利回り差と米ドル/円相場の相関を示しています。

以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。 ..

●日米長期金利差が0~2.5%ぐらいのレベルまで縮小すると、さすがに米ドル/円相場は100~120円ぐらいになる可能性が高いと思います。

[PDF] 総合チャート集(株価・為替・商品・金利・REIT等)

●このグラフから1つ言えることは、日米短期金利差が0~1%程度になると、米ドル/円相場は100~120円程度のレンジになりそうだ、ということでしょう。

TradingViewでドル円と米国債利回りの動きを比較する方法

●2022年より前の時期で特徴的なところを2つに分けて分析してみます。2018~2019年ごろと2005~2008年までは今と同じような日米長期金利差でしたが、米ドル/円相場は100~120円程度でした(緑の丸で囲った部分)。こういったことからわかるのは、「日米長期金利差がこのレベルだったら米ドル/円は130~140円台になる」といったように金利差と為替の関係は一概に言えるものではないということです。米ドル/円相場の水準は日米長期金利差だけで動くわけではなく、現在はAI開発の進展などいろいろな理由でアメリカにお金が流れているということもあるからです。

今回は、債券市場の米国債利回りのデータとドル円の値動きを比較する方法について紹介します。 【米国10年債利回りドル円を比較したチャート】

●2022年から2023年まで、日米長期金利差は2.5~4%程度のレンジにありました(赤い楕円で囲った部分)。そして、この直近の動きを見ると、割ときれいな右肩上がりになっていますので、日米長期金利差と米ドル/円相場の相関は高いように見えます。しかし、ずっとそうだったわけではありません。2022年よりも前の期間を見ると、相関はあまりなさそうに見えます。

日米長期金利の動向と、日米10年債金利差と為替ドル円の関係を90日間の推移チャートと相関係数で確認できます。

●両者に相関はありますが、それはぼやけたものです。為替は長期金利差だけで動くものではありません。金利には長期金利だけでなく、中期、短期の金利などもあり、そういった他の期間の金利差も為替の動きに関係してきます。さらに、金利差以外の要因でも為替は動きますので、このグラフは散弾状態になっています。

米長期金利(米国10年国債利回り)チャート、2021年見通し解説、時系列データ。ドル円や米政策金利とのチャート比較も。

●このグラフは日米の10年物国債の利回り差と米ドル/円相場の相関を示しています。つまり、日米長期金利差と米ドル/円相場の相関分析になります。

国当局が米債投資を削減する」などの思惑まで浮上し、相関がなくなる ..

金融系のメディアではよく2国間の金利差と為替の相関が取り上げられています。そこで、今回は日米金利差と米ドル/円相場について、簡単なグラフを作成して分析してみました。

例えば、2022年3月には米国債利回りで、10年金利が上昇したにも ..

しかし、過去を振り返ると、相関係数は変動していることが判ります。注目材料は局面により変化することが多く、貿易収支やインフレなどの様々な材料を総合的に判断する必要があると言えるでしょう。

ここでチェックしたいのが、米10年債利回りと米ドル/円の相関チャートです。 ..

米ドル円相場は日米金利差に対する感応度が高く、米国の金利上昇時には円安米ドル高となることが多いと言われます。市場の関心が日米金融政策に集中していることを踏まえると、日米金利差が米ドル円相場に影響を及ぼす局面が当面見込まれます。

条件を考察し、今後の留意点を整理する。 図表 1 年初来のドル円相場と日米長期金利差(米国-日本) ..

こちらの図は2年、5年、10年国債利回りの日米金利差と米ドル円相場の相関係数の推移を示しています。2022年以降相関係数が上昇しています。米ドル円相場に金利差がより強く効いていると言えます。

場ではこの傾向が強く、日米金利差(2 年国債利回り差)とドル円レートは高い相関を保っていた。し

先ほどのチャートでお伝えしたように、米ドル/円レートと米ドル債券の価格は逆相関になっているというのが全てのポイントになります。これが、今回のタイミングを気にしなくていいことの解です。結局、今投資したとしても、為替がドル高になったとしても、ドル安になったとしても、結局、債券価格で調整されます。ドル高・円安の時に投資している時は米ドル債券の価格が安くなり、逆にドル安・円高になっている時は米ドル債券の価格は高くなっていますので、どのタイミングで投資したとしてもトレードオフになっているわけです。これが為替のタイミングを気にしなくていい主な理由ではないかと思います。

・推計式とBloomberg予想を用いれば、米ドル/円は25年に120円台に向けて下落!

そこで、2種類のデータの関連の強さを示す相関係数で説明したいと思います。相関係数の値はマイナス1からプラス1の範囲の数字となります。プラス1に近づくと正の相関が強くなります。つまり日米の金利差拡大と円安米ドル高が起こりやすいことを意味します。マイナス1はその逆で、負の相関が強くなります。また、ゼロは相関が見られない、つまり、日米金利差は米ドル円相場に影響を及ぼしていないことになります。

米ドル債券投資で為替のタイミングを気にしなくていい理由を解説!

足元ではおおむね、日米金利差と米ドル円相場は連動しています。2022年以降その連動性が強まっています。一方、1980年代後半や1990年代の多くの期間は連動性は強くないように見えます。