アメリカ ドル / メキシコ ペソ【USDMXN=X】:為替チャート


メキシコシティで悩まされるのが世界のワースト3とも言われる交通渋滞。
治安の悪い公共交通機関を利用しない人も多く、自家用車は増える一方。100メートルを移動するのに数十分を要することも珍しくありません。中には、家族の送迎のために車の中で1日7時間過ごす人もいるのだとか。
メキシコの方は慣れていて、携帯電話で仕事をしたり、食事をしたり、髭を剃ったりと、最初から車の中ですることを揃えて乗り込み、渋滞をやり過ごしているようです。渋滞は避けられないものなので、車中の過ごし方を考えておくのも手です。
朝7時から9時半と夕方6時から9時の、通勤・通学時間が特にひどいので、移動時間は余裕を持って計画しましょう。

いかがでしたか?
メキシコに到着してから慌てないよう出発前に、お金の準備やスケジュール調整をしておきましょう。


昨日のドルメキシコペソは20.10台での落ち着いた推移。クリスマス相場で取引が手控えられていた。ドルペソはトランプ氏が優勢となっ..

メキシコシティの標高は2240メートル。平地に比べ酸素も3/4と少ないため、多くの渡航者が軽症の高山病にかかります。症状は、頭痛、吐き気、腹部膨満、動悸、息切れ、倦怠感、不眠等。
現地に到着したら、まずは体を慣らすことを優先し、無理に動き回らないで水分を多めにとり、ゆっくりと休みましょう。大声を出したり、笑いすぎたりすることも呼吸が浅くなるため要注意。滞在中は、できるだけゆっくりとした動作を意識すると良いでしょう。
また、気圧が低いため、多くの人が「お酒が回りやすい」と言っています。テキーラやカクテルとメキシコには美味しいお酒も多いのですが、お酒好きの方も“嗜む程度”にしておきましょう。

メキシコはブラジル、アルゼンチンとともに中南米を代表する新興国のひとつです。
メキシコの 2023 年の名目GDPは1.79兆ドルと、中南米ではブラジルに次ぐ2位、世界でも12位となっています (IMF) 。1982年の債務危機と、1994年の通貨危機を経験していますが、2007~2009年の世界的な金融危機以降、近年は堅調な米国経済を背景に経済成長を続けてきました。
天然資源に恵まれ鉱業がメキシコ経済の成長を支える主要産業となっています。原油は世界10位の生産量を誇ります。産業用途も多い銀の生産量は世界1位 (JOGMECより) 、自動車の潤滑油などの原料となるモリブデンの産地としても有名です。
世界遺産登録数が35 (2023年現在) もあり、パンデミック下にあっても一度も国境を閉ざすことがなかった観光大国でもあります。
人口は1.2億人を超え、若年層も多いことから、BRICsに続き成長が期待できる新興国のグループの総称「ネクスト11」にも挙げられた経済成長が期待される国です。
国境を接する米国が最大の貿易相手国で、輸出の約8割、輸入の4~5割近くを占め経済的に密接な関係を持っています。米国向けの自動車製造工場も多くあり、雇用を創出しています。近年は「ニアショアリング」で、電気自動車 (EV) の生産拡大に向けた投資が活発です。そのため米国との関係はメキシコ経済にとって重要です。メキシコ国内の治安に不安があり、米国への不法入国や麻薬密輸などの問題は両国の関係に陰を落とす要因となっています。
日本とも近年自動車関連業界を中心につながりを深めています。

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メキシコの通貨はペソ。首都メキシコシティでは日本円からペソへの両替ができますが、地方では米ドルからしか両替ができないので、米ドルを持参した方が便利。観光地やホテルでは、米ドルでの支払いも可能です。
2010年以降、外国紙幣からの両替に関する規制が厳しくなり、外国人旅行者は、両替の際には「パスポート」と「滞在許可証」を提示することが義務付けられ、一ヶ月に累計1500ドルまでしか両替できなくなっています。また、2011年以降は、トラベラーズチェックの利用ができなくなっているので要注意。
ATMもありますが、治安が悪い国なので、利用する時は周りを確認するなど注意が必要。クレジットカードは、ホテルやレストラン、スーパーマーケットで利用できるのでMasterやVISAなど、アメリカ系カード会社のものを持参すると良いでしょう。ただし、スキミング被害に合う恐れもあるので、信頼できる場所のみの利用をおすすめします。

メキシコペソは高金利通貨、資源国通貨としてインフレ懸念の強まりとともに注目度が上がりました。世界有数の原油埋蔵量を誇るメキシコ湾に面する産油国だけに、原油価格がメキシコペソ相場に大きな影響を与えます。メキシコ湾へのハリケーン来襲、それによる製油所の破損などで相場が動くことがあります。2022年のロシアのウクライナ侵攻による原油価格上昇はメキシコペソの上昇要因となりました。
メキシコペソ相場は、米国経済の影響を受けやすい傾向にあります。1994年にNAFTA (北米自由貿易協定) が発効して以降、メキシコと米国との経済関係はますます強まりました。そのため、米国の景気が良くなるとメキシコの景気も良くなる傾向があります。なおNAFTAは再交渉ののち2020年7月1日にメキシコ名称「Tratado entre Mexico, Estados Unidos y Canada , T-MEC」として発効しています。
中央銀行の金融政策もメキシコペソ相場に大きく影響します。メキシコ中央銀行 (BOM) はインフレ目標を採用しており、前年比のCPI (消費者物価指数) 上昇率を+3% (その上下1%が許容レンジ) にすることを金融政策運営の目標としています。
1993年1月にデノミを実施して新ペソを導入。1996年8月には変動相場制に移行しました。経済基盤の脆弱さや政治的・社会的問題などからメキシコペソ相場は大きく変動するので、十分なリスク管理が必要です。

2月27日-米ドルとメキシコペソの連動した上昇傾向続く【セントラル短資FX】 ..

太平洋を隔てて遠く離れたメキシコは、日本とは文化も風土も全く異なる国。今回は、出張でメキシコを訪れる前に知っておきたいことをご紹介します。

2006年から2008年前半にかけては1メキシコペソ=10~11円台で推移していたメキシコペソ / 円相場ですが、2008年9月のリーマンショック発生とともに、わずか3ヶ月で6円台まで急落。その後は6~7円台の持ち合い (ボックス圏) 相場が続きますが、2011年から2012年にかけて一段安となり、一時は5円台前半まで円高・メキシコペソ安が進みました。この間、リーマンショック後の世界経済の回復とともに原油高が進み、メキシコ経済も4~5%台の成長を実現していますが、ドル / 円の下落に歩調を合わせるような形でメキシコペソ / 円も下落しています。安倍政権下で金融緩和が始まった2013年以降はメキシコペソ高・円安にトレンドが転換。2014年後半には一時1メキシコペソ=9円近辺までメキシコペソ高が進行しました。しかし、その後2014年の原油価格の急落でメキシコペソは再び売られました。中国経済の鈍化懸念から世界的に株価が大幅に調整したことや、中国が人民元を事実上切り下げたことで新興国通貨全般に不安が高まったことも影響したようです。2016年に米国でトランプ政権が誕生するとメキシコに強硬政策をとったことでさらに5円台まで下落しました。
2020年3月には新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした原油価格の下落や経済悪化懸念などが原因でメキシコペソは急落し、メキシコペソ / 円は4.2円と過去最安値を付けました。
その後原油価格の高騰、急速な利上げで上昇基調をたどりました。
メキシコ中央銀行は商品高やコロナ禍一巡による経済活動の正常化で高まったインフレ抑制のため2021年から利上げを行いましたが、2022 年はインフレ率が 7.9%と一時23年弱ぶりの高水準に達しました。
2023年5月、インフレ鈍化が確認され16会合ぶりに利上げを停止、政策金利を11.25%で据え置きました。7会合連続で据え置いた後、2024年3月に利下げを行いました。インフレはピークアウトしたものの目標を上回っていますが、景気の減速に配慮したとみられます。その後、中東の地政学リスクを巡って下落する場面があっても相対的に金利が大幅に高いメキシコペソは堅調地合いを続けました。流れが変わったのは6月2日の大統領・連邦議会選挙です。連邦議会選挙で与党連合が下院で改憲に必要な3分の2を超える議席を獲得したことで、ロペス=オブラドール現大統領が掲げるポピュリズム的な政策が実現するとの警戒感が強まり、メキシコペソは急落しました。シェインバウム次期大統領が司法制度改革を推進する意向を示していることも重荷です。
2024年6月現在、1メキシコペ=8.5円近辺で推移しています。

メキシコ・ペソ/USドルの為替レートの推移(2021年1月~2024年11月)

メキシコペソはメキシコの通貨です。通貨コードはMXNであり、通貨シンボルは$です。他の通貨と見極めるため、M$、MX$やMEX$と表記されることもあります。米ドルと最も交換されています。