円安バブル崩壊―金融緩和政策の大失敗 | 野口 悠紀雄 |本 | 通販


なぜだ! 日本はこの間、バブル後の不況に加え、阪神淡路大震災まであったんだぞ。それがなんで円高につながるんだ!?


【そもそも解説】1ドル=150円 歴史的な円安はいいの?悪いの?

でも、そんなレベルじゃなく、このときの円高は猛烈な勢いで進んだ。1990年代は「1ドル=150円」ぐらいから始まって、そこからずっと円高が続いていたが、それが1995年初頭には「1ドル=100円」、それがその後90円になり80円になり、そして4月19日、為替レートはついに「1ドル=79円」の当時最高値を記録した。

5日の暴落から一転、6日の日経平均株価は過去最大の上げ幅を記録しました。5日までの「歴史的暴落」の背景には「円安バブルの崩壊」があると指摘する専門家もいます。いったいどういうことなのでしょうか。

今週、乱高下したマーケットに関して「円キャリー取引を背景とする円安バブルが崩壊した」という見方が多いが、それには慎重さが必要。

経済史は欲望のドラマだ! 代ゼミ人気No.1講師が教える、歴史の流れと「なぜ?」がわかる、社会人のための学びなおし講座。世界恐慌、バブル崩壊、リーマン・ショック、アベノミクス…歴史のストーリーで学ぶ、マンガのように面白い世界抗争劇。封建制からアベノミクスまで、ビジネスパーソンが教養として最低限知っておくべき、1300年の物語を2時間で一気に学ぶ。本連載は書籍より一部を抜粋して紹介する。

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円」が約17年ぶりの高値を記録…2008年の〈豪ドル・バブル〉崩壊は

以上のように見ると、1990年4月に米ドル高・円安が160円で終わったのは、対外不均衡是正の観点から過度な円安を容認しない当時の国際環境と、日本のバブル崩壊に伴うレパトリエーションの円買いが主な要因だった可能性がある。

絶対的に大幅な金利差米ドル優位・円劣位を拠り所とした投機筋による極端に行き過ぎた米ドル買い・円売り、つまり「円売りバブル」が161円までの歴史的円安をもたらしたなら、その「円売りバブル」は破裂し、ついに歴史的円安の転換が始まった可能性もあるのではないか。

1985年初めの円安ドル高について,「ドル・バブル」であるとの見方が広まり ..

藤井キャスター
「輸出企業にとっては『バブル』だったけれども、それが急に崩れたということなんでしょうか?」

小栗解説委員長
「そういうことなんです。先月末に日本銀行が利上げをして、さらにそのタイミングでアメリカの景気後退への懸念が強まったため、円高が一気に進み、株価も最高値から見ると1万円以上下落、悪い要素が一気に重なってしまった。世界で見ても特に日本の株価の下落幅が大きいので、木内さんは『日本が震源地のパニック的な大暴落になった』と表現しています」

「ただ、かつて株価が大暴落した『ブラックマンデー』や『リーマンショック』の時とは違って、世界的な『金融危機』にはまだ、今のところなっていないと分析しています」

ところで、1990年と言えば、もう1つ日本のバブル崩壊が始まったタイミングとしても知られている。それが160円の円安にどう影響したかと言えば、バブル崩壊に伴う株安・円安ということではなく、むしろ逆に円安終了に影響した可能性があった。


また,円高とバブル経済の発生による株価の急上昇を背景に,大企業等は「財.

日本経済がバブルに入る前。80年代の国際問題といえば、日本のだった。主な輸出先の米国から「対外貿易不均衡」の状態にあると突き上げられ、ドル高の是正を求められた。85年9月、日米欧の主要5カ国が米ニューヨークのプラザホテルに集まり、為替相場のを決めたのが「プラザ合意」だ。1ドル=250円程度だったのが、3年後に120円台まで上昇した。

一気に円高146円台に!!これが投機円得売りバブル破裂の ..

円高は輸出企業の業績悪化を招き、経済の落ち込みにつながるとして、企業や世間の不評を買った。こうした状態に対応しようと、政府とは財政出動と金融緩和を強めた。80年代末ごろから円安に転じ、90年4月に160円まで戻した。その後、バブルが崩壊。海外の資産を国内に引き揚げる動きなどから円高方向に進んでいった。

東京外国為替市場の円相場は10月20日、一時「1ドル=150円」まで値下がりしました。ここまで円安が進んだのは、実に32年ぶりのことです。

歴史的なが続いている。4月末には一時1ドル=160円台をつけ、1990年4月以来の水準まで下落した。当時はバブル景気まっ盛り。85年の後の「行き過ぎた円高」に対処すべく、やを進めた結果が円安をもたらした。いまと違うのは、当時の日本経済には、まだ余裕があった。

予想以上に強い米景気が続くなか、米国の高金利が長期化し、日米金利差の「米ドル優位・円劣位」を受けて“円売りバブル”が止まらない現状。

当時の記憶を呼び起こしてみます。1985年のプラザ合意後に進んだ急激な円高のインパクトは、一般庶民の肌感覚としてもとても大きいものだったと記憶しています。それまでは1ドル250円程度だった円相場が120円台まで高騰し、160円台に戻した

投資家サーベイ「日経平均3万円台はバブル?」結果発表 | お知らせ

プラザ合意で決定された先進国間の為替レートの調整は劇的な成功を収めました。プラザ合意前後に1ドル=240円前後だった円ドル相場は、1985年末には200円割れに、1年後には150円へと急激なドルの下落が実現しました。アメリカの貿易赤字の元凶はドル高と高金利ですが、その根っこにあるものは財政赤字です。その財政赤字に本格的なメスを入れることなしに、為替レートを調整することでまず貿易赤字から削減しようという試みが先進国間で合意され、実行されたのです。

日経平均、3週急落 バブル崩壊期以来 円高の業績見通しへの影響は?

A 介入の時に1ドル=145円台後半だった相場は、一気に140円台まで円高になった。だけど、円安の要因となっている日本と米国の金利差は変わらないから、じわじわと円安に戻って、為替介入をした時よりも円は下落している。「再び介入があるかも」と投資家を警戒させる効果はあったとも言われているけど、円を買うための為替介入をするにはドルが必要なんだ。政府が持っているドルの量には限界があるから、介入も無制限にできるわけではないと指摘されているよ。

日経平均がバブル後高値(24245円)を超えると予想する3つの理由

日本政府は、急激な円高で日本の輸出企業が大きなダメージを受けることを避けるために、景気対策として超低金利政策を推進した。これが世界景気の拡大および日本のバブルを助長することとなった。ドル円は1990年4月には160円35銭まで買われ、4月の月中平均は158円50銭と約7年6ヵ月ぶりの高値を付けた。

バブル景気(ばぶるけいき) | 証券用語集 | 東海東京証券株式会社

90年以降は日本のバブルが崩壊し円高が進行した。1995年4月にはドル円は一時79円台と80円を割り込み当時の史上最安値をつけた。4月の月中平均は83円53銭だった。90年代後半には、日本の銀行の不良債権が拡大し金融機関が相次いで破綻し、アジア通貨危機も起こったこともあって円安が進むことになる。ドル円は1998年8月には147円台を付け、1990年4月以来、約8年4ヵ月ぶりの高水準となった。

円の対ドルレートの推移を月中平均値でみると,1月の125.01円から,6月には16.5%円高の107.34円となった。 ..

A 今年3月には1ドル=115円前後だったけど、今では1ドル=150円台まで下落した。円の価値はドルに対して7カ月で35円程度、下落したことになる。1ドル=150円は、バブル景気の終盤にあたる1990年8月以来の水準だよ。

平成を振り返る 30年間のいろいろマネーデータ 株価、為替、初任給…

90年代後半のアジア通貨危機後から2000年台初にかけてITバブルで世界的な景気拡大局面があった。世界景気拡大でドル安が進み、1999年11月には101円台の円高を付けた。月中平均では1999年12月の102円61銭が円高のピークとなった。2001年に米同時多発テロが起きたことで、ITバブルは完全に崩壊する。ドルは売られたが円も売られたため、ドル円は比較的狭いレンジでの動きだった。2007年の世界的な景気拡大局面にあわせて、ドル円は2007年6月には122円64銭と約8年10ヵ月ぶりの円安をつけた。

世紀(25年間)が過ぎてしまった。つれて、円が世界最強通貨であった時代は終わりを告

プラザ合意に基づいてアメリカの経済問題に全面的に協力した日本では、その副作用がどっと押し寄せることになりました。日本の産業は15%が輸出関連であるため、円ドルレートがプラザ合意をはさんでわずか1年間のうちに240円から150円まで円高に振れたため、国内経済は強い不況に直面することになりました。「円高不況」は日本でも政治問題になり、そこで日銀は不況対策として、1986年1月から1987年2月まで合計で5回の公定歩合引き下げを実施しました。この結果、プラザ合意前に5.0%だった公定歩合は、1年半後の1987年2月には戦後最低の2.50%まで急低下することになりました。

「円高イコール株安」なのか 本当にヤバいのは円高とは真逆のアレ

平成が始まった1989年、日本はバブル経済の真っ只中にいました。その年の12月29日、日経平均株価は現在も破られていない最高値3万8915円87銭を記録しました。

ドル160円台の歴史的な円安局面から、約1カ月で急激に円高が進み8月に入って一時は145円 ..

その後バブルは崩壊し、景気の低迷期に突入。1992(平成4)年3月に2万円を割りました。2000(平成12)年頃のITバブルでネット関連企業の株価は上がったものの、2003(平成15)年には7607円88銭まで下落。その後1万円台を回復するも、2008(平成20)年にはリーマンショック後の景気悪化で再び下がり、10月28日には一時バブル崩壊後の最安値となる6994円90銭を記録しました。

5日の日経平均株価が「ブラックマンデー」を超える過去最大の下落幅を記録した。米国の景気減速懸念が強まり、世界中に株安が連鎖している。

A 外国の通貨に対して円の価値が下がることだよ。例えば、あるとき1ドルを100円で交換できたとしよう。それが1ドル=110円になると、同じ1ドルを手に入れるのに110円かかる。つまり、円の価値が低くなる「円安」だ。逆に1ドル=90円になると、円の価値が高くなるから「円高」と言うよ。